FIA世界モータースポーツ評議会は、F1ハンガリーGPからピットレーンの速度制限に関する規約変更を導入することを決定した。F1ドイツGPで、マーク・ウェバーのクルマから外れたタイヤがFOMカメラマンに直撃して怪我をするという事故があり、FIAは、当初2014年から導入予定だったピットレーンの規約変更を即時に導入することを検討していた。
規約変更は、FIA世界モータースポーツ評議会で承認され、グランプリ全体のピットレーンの制限速度は100km/hから80km/hに下げられることになった。(メルボルン、モナコ、シルバーストンはトラック構造のため時速60kmのまま)この変更は、メカニックがプラクティスとレースにおいて同じスピードでマシンを扱うことに慣れることで安全性を改善させることだけでなく、戦略面での含みもある。例えば、ハンガロリンクの341メートルのピットレーンを通過する場合、これまでの100km/hでは12.3秒だったが、今回の変更により1.6.4秒まで増加することになる。このタイムの増加は、タイヤ交換にかかる時間を増加させることになり、少ないピットストップを推進する可能性もある。またFIA世界モータースポーツ評議会は、ピットストップ中にクルマで作業する全チームメンバーがヘルメットをかぶらなければならないという規約変更も承認した。