フェラーリは今週、新たなF1スペインGPの開催地となるマドリード市街地サーキット「マドリング」でプロモーションイベント(撮影日)を実施する。完成前のコースではあるものの、F1チームとして初めて実走データを得られることになり、2026年スペインGPに向けて一歩先んじる機会となる。ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがSF-26を走らせる予定であり、走行距離はレギュレーションで定められた200kmまで。
デモタイヤを使用するため本格的な性能評価はできないものの、新サーキットの特徴を実際に確認できる点は大きな意味を持つ。フェラーリがマドリングで初走行へフェラーリは7月9日(木)、2026年スペインGPの新開催地となるマドリングでプロモーションイベントを実施する。F1のプロモーションイベントでは年間2回まで撮影日が認められており、各チームはデモ用のピレリタイヤを装着した現行マシンで最大200kmを走行できる。フェラーリは今季すでにモンツァで1回目を消化しており、今回が2回目となる。このイベントではハミルトンとルクレールがSF-26をドライブし、F1チームとして初めてマドリングを走行することになる。完成前でも得られる貴重なデータ現時点のマドリングは、まだFIA公認取得前の建設途中の状態にある。運営関係者はCrashに対し、「縁石もガレージもピットレーンも完成していない。ツーリングカーで周回できる程度だ」と説明している。そのため、本番と同じ条件での評価は不可能だ。さらに路面は新品で、使用するのはレース用ではなくデモタイヤであることから、タイムやグリップレベルを比較することに大きな意味はない。それでもチームはコースレイアウトや基本的なセットアップの方向性、高速バンクコーナー「ラ・モヌメンタル」の特性などについて実走から情報を収集できるとみられている。ライバルより一歩リードする可能性マドリングで最初に走行するF1チームとなることは、フェラーリにとって一定のアドバンテージとなる可能性がある。もちろん完成前の路面やデモタイヤという制約から得られるデータは限定的だが、シミュレーションでは得られないドライバーの感触やコースの実際の印象を把握できる点は貴重だ。一方で、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.は5月にプロモーション活動の一環として市販車で同コースを走行しているものの、F1マシンによる走行は今回のフェラーリが初めてとなる。勢いに乗るフェラーリフェラーリは先週末のF1イギリスGPで通算250勝という節目を達成したばかりだ。シャルル・ルクレールはスタート直後にポールポジションのアンドレア・キミ・アントネッリをかわして主導権を握り、セーフティカー終了でフィニッシュした波乱のレースを制して今季初優勝、自身通算9勝目を挙げた。ハミルトンもスプリントでポールポジションを獲得したが、決勝終盤のセーフティカー導入時にフェラーリが2台ともピットへ入れる戦略を選択。ステイアウトしたジョージ・ラッセルに逆転を許し、3位でレースを終えた。今回のマドリングでの撮影日は、完成前という制約はあるものの、フェラーリにとって新たなスペインGP開催地をライバルに先駆けて体験できる貴重な機会となる。実際の競争力へ直結するほどのデータは得られない可能性が高いが、ドライバーの感触やコース特性の把握は、9月のマドリード初開催へ向けた準備として価値ある一歩となりそうだ。
全文を読む