フェラーリは2026年F1シーズンの“春のインターバル”を活用し、フィオラノでテスト走行を実施した。ルイス・ハミルトンがSF-26をドライブし、ピレリのタイヤテストとして2日間のプログラムが開始されている。ただし、この走行はあくまでタイヤメーカー主導のテストであり、マシン開発には一切使用できない。データもチームには共有されず、フェラーリにとっては純粋な走行機会にとどまるが、ハミルトンとシャルル・ルクレールにとっては新車への適応を進める貴重な機会となる。
ピレリ主導の制約 テストでも開発は不可今回のフィオラノでの走行は、いわゆるTPC(旧型車テスト)とは異なり、ピレリによるタイヤ開発テストとして実施されている。そのためフェラーリは走行プログラムに自由度を持たず、燃料搭載量や周回数などはすべてピレリによって事前に設定される。また、使用しているタイヤコンパウンドの情報もチーム側には開示されない。さらに重要なのは、このテストで得られたデータがフェラーリに還元されない点だ。すべてのデータはピレリと共有されるのみで、チームはマシン開発に活用することができない。公平性を保つため、新パーツのテストも禁止されている。Back on track in Maranello pic.twitter.com/xzjgrElZQy— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) April 9, 2026 マイアミ前に“別枠テスト”を計画一方でフェラーリは、別の機会を利用してアップデート評価を行う構えだ。報道によれば、5月のマイアミGPを前に設定されているフィルミングデーを活用し、「マカレナ・ウイング」を含む複数の新パーツをテストする計画がある。このウイングは中国GPのプラクティスで投入されたが、その後のセッションでは使用されていない。テストはモンツァで実施される予定で、高速特性が求められる同サーキットにおいて、このデバイスの性能と耐久性を同時に評価する狙いがある。開幕3戦で安定も マクラーレンに後れフェラーリは開幕からの3戦で安定したパフォーマンスを見せており、いずれも表彰台に登壇。シャルル・ルクレールが2回、ルイス・ハミルトンが1回、3位以内を記録している。しかし日本GPではマクラーレンに後れを取り、オスカー・ピアストリが2位に入ることで、メルセデスの連勝に対する最初の有力な挑戦者となった。バスール「マイアミ以降は別の選手権になる」フレデリック・バスールは、今後の勢力図が大きく変化する可能性を示唆している。「おそらくマイアミ以降は“別の選手権”になるだろう」とバスールは語った。「各チームが大規模なアップデートを投入してくるはずだ。我々もマイアミに向けて“1.5パッケージ”のアップグレードを投入できるかもしれない」序盤戦での安定感を維持しつつ、フェラーリがどこまで戦闘力を引き上げられるか。マイアミ以降の展開が、2026年シーズンの流れを大きく左右する可能性が高い。
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