スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、2025年に迫ったルイス・ハミルトンのチーム加入がシャルル・ルクレールのドライバーとしての成長を「助けてくれる」と確信している。フェラーリは、今シーズン開幕前、メルセデスとの契約解除条項を発動させたハミルトンを獲得することで合意したと発表した。
ルクレールはその衝撃発表の前に長期契約を結んでおり、将来的に7度のF1チャンピオンを獲得するで、カルロス・サインツJr.がその座を明け渡すことになった。サインツは2024年いっぱいでフェラーリを退団するというニュースから立ち直り、オーストラリアGPでの優勝を含む今季出場した3戦で3回の表彰台を獲得している。一方、ハミルトンはF1デビュー以来最悪のスタートを切り、ドライバーズ選手権では10ポイントの獲得で9位に沈んでいる。しかしバスールは、GP2で共に働いたハミルトンとの契約に後悔はないと明言し、ルクレールにとって学ぶべき「絶対的なマスター」と称した。「ルイス・ハミルトンの加入?チームにとって重要なことだ」とバスールは今月初め、Radio Franceに語った。「スピードだけでなく、チームに落ち着きと経験、実績をもたらしてくれる。勝利の経験は、フェラーリが前進するために必要なものだ」「とても満足している。2人がうまくやっていけると確信しているからね。ドライバーのシャルルを助けてくれるだろう」「予選やレースでのマシンのパフォーマンスだけではない。1年365日、この点においてルイスは絶対的なマスターだと思う」バスールのコメントは1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴの評価に続くもので、彼はルクレールがハミルトンに対して決定的な時期を迎えると考えている。「シャルルはチャンピオンではないとき、ザウバーから『まあ、彼はチャンピオンだ』と言って連れてこられ、チャンピオンとしてフェラーリに引き抜かれた」とヴィルヌーヴはGPfansに語った。「カートで誰かを打ち負かしたからとか、そういう理由じゃない。彼はまだそれを証明しなければならない」「彼は多くのスピードを見せているし、超高速であることも示しているが、昨年フェラーリでレースに勝ったのは彼ではない」「したがって、フェラーリ内でのバランスがどうなるかが興味深い。ルイスにとってではなく、シャルルにとって成功を左右することになるだろう」