元フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットが、TEXAのE-パワートレイン部門のマネージング・ディレクターに就任した。ビノットは、E-パワートレイン・プロジェクトを率い、「電気自動車に関連する自動車コンポーネントの設計、製造、供給のリファレンス・ポイント」として確立する役割を果たすことになる。
ビノットは、2019年から2022年までフェラーリのF1チームを率いていたことで知られている。2023年シーズンを前にフレデリック・バスールと交代するまでは、順位を下げて競争することに窮していたスクーデリア・フェラーリにとっては不本意な期間だった。ビノットは退任以来、F1内でさまざまな役割が噂されていたが、54歳の今はF1外の仕事に落ち着いたようだ。TEXAでの新たなポジションについて、ビノットは「私がTEXAに惹かれたのは、これまでの人生で培ってきた競技経験を超えて、最先端のテクノロジーと新しいモビリティを特徴とするイタリアの卓越性を築き上げるというプロジェクトの戦略的な大胆さだった」と語った。「実際、TEXAは、世界レベルで基準となる技術標準としての地位を確立しようとしている」「莫大な投資資源を動員し、最高の才能をイタリアに集中させることで、イタリアには保存され、更新され、そして今、再スタートすべき恐るべき自動車文化がある」