フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、レッドブルが2021年の予算上限を違反したことで科されたペナルティの“ジョーク”が、グリッド全体に違反が蔓延する恐れがあると警告した。レッドブル・レーシングは、当時1億4,500万ドルだった上限額の軽微な違反が発覚し、その後700万ドルの罰金と空力テスト時間(ATR)の10%削減を言い渡された。
レッドブルの処分は甘いと見られており、昨年のキャップにさらなる違反があったという噂も流れていることから、ペナルティ制度の有効性に懸念が持たれている。La Gazzetta Dello Sportの取材に応じたバスールは「昨年のようなペナルティは実際には重くない」と主張した。「再び必要な場合には、そのようなペナルティはもっと重くなるべきだ」「技術的なアドバンテージがスポーツ的なアドバンテージにつながることを念頭に置かなければならない。したがって、罰則はスポーツ的なものであるべきで、罰金であってはあるべきではない」「サッカーでは、ハンドを使えばペナルティになる…スポーツ以外のペナルティは与えられない」「風洞実験時間の10 パーセントの削減は大きなジョークだ。彼らはその時までにほとんどの作業をすでに終えている」「5%の違反は小さなものではなく、大きなものだ」「1億3,500万ドルの予算があるとして、そのうちの8,000万ドルは人件費に、さらに2,000万ドルはレース費用、材料費、ブレーキなどに使われている」「シーズン初めに4台のシャシーを作るのにも2000万ドルかかる。そうすると、すでに1億2,000万~1億2,500万ドルくらいになる。これはみんな同じだ」「つまり、開発費として残るのは約1000万ドルだ「予算を数百万ドルオーバーするのであれば、言われているように総額1億3,500万ドルを見るべきではない。。我々はこのことを隠蔽すべきではない。その場合、テーブルで議論される危険性があるからだ」「無実の間違いと選択の間には大きな違いがある」「無実の過ちと選択の間には大きな違いがある。「タックスヘイブンで租税回避のために何かを手配した会社と、確定申告でミスをした会社のようなものだ。我々はタフでなければならない。これは予算上限の将来に関わることだ」「そうでなければ、誰もが同じことをすることになる。ペナルティを支払うために予算を解放して、アーメンと言うことができる。大手コンストラクターにはこれをすべて買う余裕がある」