フェラーリのF1マシンなどに掲載されているバーコードにタバコ広告を連想させるサブリミナル効果があるとして医師らが調査を要求している。EUではダバコ広告が禁止されていたため、直接マールボロの広告を掲載することができなくなっている。フェラーリのマシンやレーシングシーツに描かれている赤・白・黒のバーコードは、マールボロを思い起こされる狙いがあるとされている。
英国内科医師会のフェローであり、タバコ顧問グループのディレクターを務めるジョン・ブリトンは「あのバーコードはマールボロの箱の下半分のように見える。あれを見たときは衝撃を受けた。あれは限度を超えている。この4年間のバーコード展開をみれば、ブランドを宣伝しているようなものだ」2005年9月、マールボロの親会社であるフィリップモリスは、EU内の自動車レースにおけるタバコ広告禁止にもかかわらず、フェラーリとのスポンサー契約を2011年まで延長した。この契約は10年間で10億ドルともいわれており、フィリップモリスはフェラーリは禁止地域ではマルボロのロゴを掲載しないと述べていた。フェラーリの広報は「バーコードは、マシンのカラーリングの一部であり、サブリミナルな効果を狙った広告キャンペーンなどではない」と反論。フィリップ・モリスの広報も契約は法律にかなっていると述べた。フェラーリは、チームの正式名称(スクーデリア・フェラーリ・マールボロ)にタバコブランドを含む唯一のF1チームである。チームロゴにもバーコードがあり、フェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサは、両腕にフェラーリのロゴとバーコードのついたオーバーオールを着用している。