フェラーリF1幹部 「予算上限によってチーム構造の変更を強いられた」

その後、今後数年間でこの制限はさらに引き下げられ、2022年には1億4000万ドル、2023年には1億3500万ドルまで減少する。この予算上限は、F1の最大の支出者であるフェラーリ、メルセデス、レッドブルの3チームに最も大きな影響を与えた。ローラン・メキーズは、スクーデリア・フェラーリとして影響を受けた範囲を説明。予算上限が導入されたことで、構造全体が機能しなくなり、完全なオーバーホールとスタッフの削減が余儀なくされたと述べた。フェラーリは、他のF1チームよりも上限を管理するのが難しいかと質問されたローラン・メキーズは「それだけではないと思っている」と Racingnews365.nl にに語った。「冬の間は、理想的には2倍または3倍のプログラムを実行することはできなくなった。それだけではない。我々にとっては、構造全体を方向転換し、大幅な削減をしなければならない場合でもあった。たった1つのプロジェクトに取り組むことになるとしても、我々が慣れていたものはもはや機能しない。新しいレギュレーションに適応するために、全体の構造を崩さなければならなかった」2020年、フェラーリは未勝利に終わり、コンストラクターズ選手権6位という最悪のシーズンを過ごした。フェラーリは、エンジン部門を含め、2021年シーズンに先立って改善を行ったと考えているが、チームは、2022年に導入される新世代のF1マシンで新たな成功を収めることを最優先している。すでにフェラーリは2022年に焦点を当てていると語っており、今シーズンのSF21はあまり注目されないだろうが、ローラン・メキーズは最初の数レースがフェラーリが2022年にすべてのリソースを投入する時期を決定すると述べた。「2022年のマシンに向けて全力で前進するか？　2021年のマシンに費やす時間をずっと新しい車に投資することはでない」とローラン・メキーズは説明する。「難しい判断だが、最初の数レース後に行うことになるだろう」