フェラーリの副社長ピエロ・フェラーリは、メルセデスGPでF1復帰するミハエル・シューマッハが、フェラーリを裏切ったとの主張を否定した。フェラーリの創設者エンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリは「ミハエルは我が社のシンボルになっていたので、我々が少し失望したのは本当だ」とGazzetta dello Sportに語った。「彼には留まっていて欲しかったが、私はその(裏切りという)表現は使わないだろう。彼はレースをすることを望み、フェラーリには彼が再びレースができる条件がなかった」
ピエロ・フェラーリは、40歳でF1復帰を決めたミハエル・シューマッハが成功する速さを持っているだろうと語る。「彼の競争力はマシン次第だろう。偉大なドライバーだったマリオ・アンドレッティは50歳を過ぎるまでレーシングを続けた。シューミは天才だったし、天才のままだ。彼は10年に一人のドライバーだ」またピエロ・フェラーリは、フェラーリがミハエル・シューマッハを起用するためにフェルナンド・アロンソとフェリペ・マッサの放出を検討する理由はなかったと主張した。「いいや、私はスポーツにおけるカムバックを信じていない。以前のチームに戻ったコーチやサッカー選手の話だがね。時間は進んでいくものだ」「それは別にして、我々が雇ったアロンソは偶然ワールドチャンピオンになったわけではない。そして実際に彼はすでにミハエルに挑戦して勝っている。そして、我々にはミハエルの傍でで成熟したマッサもいる」「2009年マシンはあまりよくなかったが、良いマシンを造ることができれば、満足感を得られると確信している。言い換えれば、ドライバーが原因で我々がレースやがタイトルを逃すことはない」ピエロ・フェラーリは、彼の伝説的な父親であるエンツォ・フェラーリでも、シューマッハの決断を受け入れただろうと信じている。「少し昔を振り返ってみよう。私は、ロレンツォ・バンディーニととても親しかったので、彼が1967年にモンテカルロで亡くなったときにはとても辛かった」「そのとき、父は、私に彼のポリシーに沿ったいくつかのアドバイスをしてくれた。『レーシングドライバーとあまり親密になってはならない。なぜならこのような結果になるか、別のチームに移籍してしまうからだ。たとえ非常に重要であっても、彼らは従業員なのだ』」