フェラーリF1が、ダニエル・リカルドを本気で起用したいと考えているのであれば、すでにリカルドはフェラーリで走っていたはずだとF1ジャーナリストのウィル・バクストンは主張する。2015年からフェラーリのF1ドライバーを務めるセバスチャン・ベッテルは、チームにタイトルをもたらすことができず、今や若きシャルル・ルクレールがフェラーリの将来だと考えられている。
フェラーリは、セバスチャン・ベッテルを保持したいと考えているが、両者は条件面で合意には程遠い状況にあると報じられている。La Gazzetta dello Sport にようと、フェラーリはセバスチャン・ベッテルに1300万ドル(約14億円)の1年契約を申し出たと報じている。これは現在、推定4000万ドル(約43億円)を支払われているベッテルにとっては大幅な減給となり、推定1000万ドル(約10億円)のシャルル・ルクレールとほど同等の給与となる。さらにベッテルは2年契約を望んでいるとされている。フェラーリは、セバスチャン・ベッテルとの契約がまとまらなかった場合に備え、ダニエル・リカルド(ルノー)、カルロス・サインツ(マクラーレン)、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)の3名をリストアップしているという。3名とも2020年末で所属チームとの契約が切れる。ダニエル・リカルドは、2018年にキミ・ライコネンの代役候補としてしばしば名前が挙がっていたが、フェラーリはシャルル・ルクレールをレースシートに昇格させている。その結果、リカルドはレッドブルを離れてルノーに移籍している。F1ジャーナリストのウィル・バクストンは、そもそのフェラーリがダニエル・リカルドの起用を望んでいるのかに疑問を投げかける。「実際、私はこの件についていくつか考えた。そして、カルロス・サインツがルクレールの隣に置くのに最良のドライバーだ」とウィル・バクストンは語った。「もちろん、ダニエル・リカルドのリンクはロマンチックだが、フェラーリが本当に彼を望んでいるとすれば、彼はすでにフェラーリのマシンを走らせていただろう」「私はダニエルはマクラーレンを走らせることになると思う。マクラーレンは長い間リカルドを望んでいた。今が移籍するときだと思う」実際、マクラーレンは2018年にダニエル・リカルドにオファーを出したが、リカルドは過去数年の競争力から成功の可能性は低いとみてオファーを断ったと語っている。カルロス・サインツがフェラーリに移籍すれば、マクラーレンに空席ができる。だが、セバスチャン・ベッテルもマクラーレンのシートにリンクされている。ダニエル・リカルドは、古巣レッドブルへの復帰も否定していない。どこかの時点でレッドブルに復帰することを検討する可能性があるかと質問されたダニエル・リカルドは「実際、そのような問い合わせは来ていないけどね!」と前置きしたうえで次のように語った。「レッドブルに行くことを拒否するか? いいや・・・自分が人生で育ってきたなかで学んだことは“あり得ないことなどない”だと思う」「何かを完全に無視することはない。刑務所にでも行かない限りはね! だから、あり得ないことなどない」