フェラーリは、2019年のF1世界選手権の開幕戦となるオーストラリアGPでマシンから『Mission Winnow(ミッション・ウィナウ)』のロゴを削除する。フェラーリの最高経営責任者を務めるルイス・カミッレーリは、ジュネーブ国際モーターショーでメルボルンではMission Winnowのロゴがマシンに掲載されないと語った。
フェラーリとフィリップモリスが推進するMission Winnowのスローガンとロゴは、昨年のF1日本GPからフェラーリのマシンに掲載されており、今年のプレシーズンテストでもフェラーリ SF90に大きくデザインされていた。フィリップモリスは、Mission Winnowとタバコ製品のプロモーションとの関連性を繰り返し否定していたが、タバコ広告を禁止する法律に違反し、マールボロを宣伝するための偽装だと非難されていた。しかし、来週シーズン開幕戦を開催するオーストラリアの公衆衛生機関は先月、フェラーリにおけるフィリップモリスのブランディングの合法性の調査を開始していた。FIAの最新のF1エントリーリストでは、フェラーリはすでにチーム名からMission Winnowを削除している。当初は『Scuderia Ferrari Mission Winnow』としてエントリーし、先週のF1プレシーズンテストまでその名称で参加していたが、昨年と同じように『Scuderia Ferrari』へと戻された。F1レギュレーションでは、チームはエントリーの変更について7日前までにFIAに通知しなければならない。したがって、フェラーリは第2戦バーレーンGPまでにチーム名を『Scuderia Ferrari Mission Winnow』に戻すことができる。今年はマクラーレンもブリティシュ・アメリカン・タバコとパートナーシップ契約を結び、スポンサー契約の一環としてマシンやレーシングスーツに『A Better Tomorrow』のスローガンが掲載されている。フェラーリは、開幕戦オーストラリアGPでの変更を確認しただけであり、チームは開幕戦でのカラーリングは「ファンにとってサプライズになる」と語っている。