フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、ザウバーがフェラーリにとっての“ジュニアチーム”になる可能性を認めている。先週、元F1チームオーナーのジャンカルロ・ミナルディは、フェラーリの“Bチーム”として見なされているハースが、2018年もドライバーラインナップを変えないことを発表したことで、“フェラーリはジュニアドライバーを走らせる機会を失った”と述べていた。
フェラーリのジュニアドライバーには、アントニオ・ジョビナッツィとシャルル・ルクレールという二人の有望株がいる。しかし、ジャンカルロ・ミナルディが上記の発言をしたときは、ザウバーがまだホンダとの関係を解消していない段階であり、ザウバーは今週のF1ハンガリーテストでホンダの育成ドライバーの松下信治の起用を発表していた。だが、ハンガリーの週末に状況は一変。ザウバーの新チーム代表フレデリック・バスールは、ホンダとの契約を解消して、フェラーリと2018年以降の新たなエンジン契約を締結した。F1ハンガリーGPのパドックを訪れていたフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は「ザウバーのためのエンジンは、我々の若手ドライバーのためのある種のジュニアチームを作るための方法でもある」とコメント。「我々は彼らのためのスペースを必要としているので、それは素晴らしいアイデアだし、我々はそれに取り組んでいる」「マウリツィオ・アリバベーネがこのプロジェクトに懸命に取り組んでいる。また、我々のエンジンのカスタマー数を増やすことでリバティ・メディアと合意していることも言っておきたい」今年、シャルル・ルクレールはF2選手権で圧倒的な強さを見せているが、ザウバーのシート候補の先頭はイタリア出身のアントニオ・ジョビナッツィだと考えられている。アントニオ・ジョビナッツィは、F1ハンガリーGPでハースの金曜フリー走行を担当。今年は合計で7回のフリー走行が予定されている。「彼らは私にジョビナッツィが素晴らしい仕事をしていると話してくれた。金曜日にここで走り、金曜日の夜にはシミュレーターに乗るために戻った」「彼はクルマのバランシングでミスがないように遅くまで仕事をしていた。彼はでここで我々に合流したが、間違いなくかなり疲れているように見えるね」とマウリツィオ・アリバベーネは笑った。