ミハエル・シューマッハは、FIAが導入した新ポイント制度はほとんど無意味だと語る。FIAは、最もポイントを獲得したドライバーではなく、最も多く優勝したドライバーをワールドチャンピオンにすることを発表した。7度の世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハは、新しい制度はF1のためにならないと考えている。そして、開幕直前に導入されたこともあり、「驚いた」と語る。
「テスト中にもいくつかの問題に対応しなければならなかったけど、シーズン前のこの時期に導入されるのは異例のことだ」「テストが限られているので、KERSを使うチームにはリスクだと言わざるを得ない。いつものように開幕戦までは疑問が残る。でも、KERSによって全てが魅力的になるのかい?」「シーズン直前になって導入された新ルールについても同じことが言える。本当に驚きだ。長年、みんながそれなりの理由でルール変更を求めてきたけど、FIAはいつも短期間では無理でだとか、シーズン直前では遅すぎると言っていたからね」「このような変更、特にチャンピオンシップの決定方法がF1の役に立つとは思えない。確かに優勝者の立場を強くするには良い方法だと思うけど、2位のドライバーよりもポイントが少ないドライバーがワールドチャンピオンになるかもしれないなんて筋が通らないね」「一般的に言えば、F1はモータースポーツの頂点であり続けるべきだし、最高のレベルで争われなければならない」シューマッハは、フェラーリがタイトル争いの有力候補であるとしながらも、接戦になると考えている。「最近の印象では、僕たちは非常に好調であり、ワールドチャンピオンシップの有力候補になれるだろう」「現時点では複数のチームが先頭争いをすると思う。僕たち以外では、ルノー、トヨタ、BMW、ウィリアムズだ。バルセロナ以降ではロスのチームも目立ってたね」「これらのチームは1秒以内でトップ争いをしていた。これをシーズンまで持ち込めば同じように強いだろうね。ただし、ビックチームは、時間が立つと相手のアドバンテージを小さくするだろう」シューマッハはまた、現在のマクラーレンは好調ではないとみている。「今のところマクラーレンはかなり酷いようだ」
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