フェラーリの新チーム代表マルコ・マティアッチは、“F1で最も目立たないチーム代表”だと2人の通信員が断言している。先月のF1中国GP直前にステファノ・ドメニカリが突然辞任を発表し、ルカ・ディ・モンテゼモーロはF1では未知数のマルコ・マティアッチを後任に指名した。44歳のイタリア人であるマルコ・マティアッチのモーターレースでの経験はゼロに近い。
だが、Speed Week のマティアス・ブルナーは、それを考慮したとしても、先週末のF1スペインGPでの記者会見は“異様だった”とリポート。ルカ・ディ・モンテゼモーロが“いつもの熱弁”を振るう隣で、マルコ・マティアッチは一言も発することなくただ座っていたという。「フェラーリのウェブサイトでの短いメッセージと中国での記者会見を除いて、北米フェラーリの元CEOは沈黙を保っている」とマティアス・ブルナーは述べた。フェラーリの公式サイトでは、マルコ・マティアッチが“引き続きチームと作業方法についての分析と評価に取り組んでいる”と伝えている。だが、フェラーリ事情に詳しいレオ・トゥッリーニは、マルコ・マティアッチがフェラーリのトップに就任してからすでに1カ月が経過している点を指摘する。レオ・トゥッリーニは「彼は公の場でほとんど口を開いたこともない」と自身のブログで述べた。「跳ね馬には言葉より結果が必要だということには誰もが同意している。だが、これまで何十年、少なくともグランプリの終わりには、ボスからのイベントに対する見解が示されてきた」「チェーザレ・フィオリオもそうしていたし、ジャン・トッド、ステファノ・ドメニカリもそうだった。マルコ・マティアッチの沈黙は異常だ」それでも、ルカ・ディ・モンテゼモーロは、いずれマルコ・マティアッチが、窮地のフェラーリを救ってくれると信じている。「トッドがやってきたときも、F1のことなど何も知らないといって批判された。だが、彼は素晴らしい仕事をやってのけた」とルカ・ディ・モンテゼモーロは述べた。「時間を巻き戻したようなものだ。マティアッチは必ず良い仕事をしてくれる」
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