フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、ルイス・ハミルトンは今年一貫性のないパフォーマンスをみせてはいるが、マクラーレンのドライバーとしての意欲を失っているわけではないと主張した。過去にステファノ・ドメニカリは、フェルナンド・アロンソの元チームメイトだったルイス・ハミルトンが、フェラーリで再びアロンソとパートナーを組むことは歓迎だと述べていた。
今年、いくつか素晴らしいパフォーマンスをみせているルイス・ハミルトンだが、一方でレースでの接触も多く、不用意なコメントでスチュワードを訪れるなど、必ずしもライバルチームに歓迎されないと見方が多いのも事実。だが、ステファノ・ドメニカリは、ルイス・ハミルトンの苦難にもかかわらず、まだハミルトンと契約することに興味は持っていると述べた。今年のハミルトンの乱れた振る舞いによって彼への意欲をそがれたかと質問されたステファノ・ドメニカリは「そんなことはまったくない」と Daily Telegraph にコメント。「常に述べてきたように、私の中でチャンピオンシップのトップ3ドライバーは、フェルナンド、ルイス、セバスチャンだ。その点で私の態度は少しも変っていない。だが、今は自分のドライバーに集中している」「彼が受けてきた批判は理解できる。ルイスだけでなく、我々のドライバーもこのスポーツがどのように動いているかをわかっているからね。それもゲームの一部だ」「ドライバーに素晴らしいポテンシャルがあるとき、特定の状況で異なる振る舞い方を期待するものだ。だが、それはドライバーの特性によって異なる」ステファノ・ドメニカリは、ルイス・ハミルトンの命がけの姿勢を称賛していると述べた。「外側から見ている限り、ルイスは常に攻撃モードだ」「セーフティカー先導で他のドライバーたちが『どんでもない、何も見えやしない』と言っているときに、ルイスだけは『いやいや。レースをしよう』って言っているのが聞いておかしく思えるときもある。だが、ドライバーがにとってそのような姿勢は素晴らしいことだ」しかし、フェラーリのウェブサイトの別のインタビューでは、ルイス・ハミルトンがフェラーリでレースをする可能性はないだろうとドメニカリは述べている。「彼がフェラーリに関して『絶対にないというわけではない』と言っていたのは喜ばしいことだ。実際、我々がこのスポーツの歴史で象徴していることを考えれば、誰もが遅かれ早かれフェラーリに来るのを切望することは論理的なことだ」「そうは言っても、短期的にも長期的にも実現するとは思っていない」「フェラーリの将来にとっての適切な組み合わせは、経験豊富な安定したドライバーと才能のある若者だと思っている。我々のプレッシャーのなかで、同時に2人の若者がいることは考えられない」
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