フェラーリは、今シーズンのスロースタートから教訓を学び、2012年マシンのデザインはよりアグレッシブなアプローチをとることを約束した。フェラーリは、シーズン後半に首位を独走するセバスチャン・ベッテルとのギャップを埋められるとの望みは捨てていないが、その一方でシーズン序盤戦にもっとうまくやらなければならなかったとも認めている。
現在フェラーリは、アルド・コスタがチームを離れ、パット・フライが技術面のリーダーシップをとっている。チーフデザイナーを務めるニコラス・トンバジスは、2012年にすばやく行動するためにデザインを限界まで攻める準備ができていると述べた。2012年マシンは今年のデザインの進化版になるのか、もしくは完全に白紙からのコンセプトになるのかと質問されたニコラス・トンバジスは「正直、そのどちらでもない」とコメント。「我々は非常に新しいアプローチをとっている。マシンには大幅に変更になるエリアがたくさんある。その点ではこれまでの年、マシンと比較してより大きな変化になるだろう。かなり率直に言えと我々はそれを行う必要がある。これまで成し遂げてきたものよりも大きな前進を果たす必要があるからね」「現代のF1では、白紙から始めて、全てをゴミ箱に捨てることはできない。『みんな、ゼロから始めよう』と言ったとしても、前年までのものから学ぶことはたくさんあるし、それらを適用しなければならない」「ピットレーンで違ったマシンを目を向ければ、全てのマシン、それが最も遅いマシンであっても長所を見つけられると思うし、誰も完全な白紙からスタートすることはない。だが、変化の度合いはかなり大きくなると思っている」