レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2選手権第11戦ベルギーのフィーチャーレースで8位入賞。4ポイントを加算し、シリーズランキング7位をキープした。青空が広がる好天となったスパ・フランコルシャンは、気温17℃、路面温度22℃のドライコンディションで、レース開始の午前10時20分となった。予選13番手の岩佐歩夢は、7列目13番手からのスタート。
各車が交錯するスタートを無難に乗りきった岩佐歩夢は、ポジションをキープして13番手で1周目を終えると、3周目にはスロー走行のマシンと前車をパスして11番手に上昇。4周目、5周目と連続でオーバーテイクを決めて9番手となった。岩佐歩夢は上位陣とは戦略を変えてミディアムタイヤでのスタートを選択した。7周目からソフトタイヤでスタートした上位陣のピットインが始まると、ポジションを一気に上げて11周目には2番手を走行。同じ戦略のトップとの差を4秒前後に保ちながら周回を重ねる。16周目、岩佐歩夢はピットインしソフトタイヤに交換。全車がピットインを終えた17周目に、岩佐歩夢は12番手となっている。フレッシュなソフトタイヤでペースを上げて追い上げる岩佐歩夢は、17、18、20周目にオーバーテイクを決めて9番手となり、さらに上位を狙う。23周目に第1コーナーの進入でインを突き、オーバーテイクを決めて8番手となり、さらに前車に迫る。レース最終盤、クラッシュしたマシンによりVSCが発動され、タイミングを逸した岩佐歩夢は前車に迫るもののオーバーテイクできず8位でフィニッシュした。8位入賞により4ポイントを加算した岩佐歩夢は、合計94ポイントでランキング7位をキープしている。「結果として8位でポイントを獲得できたことはよかったですし、ストラテジーとマシンのセットの部分でもよかったと思います」と岩佐歩夢はコメント。「ミディアムタイヤでスタートする戦略により、終盤の追い上げが決まったので、戦略は正解でした。マシンのセットについては、昨日からの改善点であるオールージュでのアクセルについては完ぺきに仕上がって、その先のストレートでオーバーテイクを決めることができました」「もちろん反省点も多く、ドライビング面でいえば、特にソフトタイヤでもっとアグレッシブに行くべきだったかもしれません。ブレーキに若干不安な部分もあり思いきって飛び込めないことがあって、オーバーテイクを決め切れない状況になってしまいました。それだけでなく、全般的に細かな部分をもっと詰め切れていれば、最後にもう2~3台は抜くことができたと思います」「マシンの速さは変わりなくあるので、細かな課題の改善やアジャストをうまくやって、次のレースに活かしていきます」
全文を読む