ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅は、FIA-F2 第6戦スペイン大会の2つのレースを4位でフィニッシュ。20ポイントを獲得し、ランキングは4位に浮上したが、“まだあまり意識していない”と語うr。前日のレース1で4位となった角田裕毅(Carlin)は、レース1の上位8台がリバースグリッドで並ぶレギュレーションにより、レース2を3列目5番手からのスタート。
スタート直後、激しいポジション争いの中で5番手を死守した角田裕毅だが、第5コーナーで後続にポジションを明け渡し、6番手となって1周目を終えた。タイヤ交換のないレース2では、タイヤをいかに持たせるかが大きなポイントとなるため、レース序盤はほとんどのマシンがタイヤをセーブしながらの走行となる。角田裕毅も前後との間隔をコントロールしながら、ポジションをキープしてレースは後半戦に向かった。残り10周あたりで、タイヤが苦しくなったマシンが出始める。18周目、角田は前車をパスして5番手に浮上。さらに前との間隔を詰め始めた。21周目、ペースの落ちた前車を抜いて4番手へ上がり、3番手のマシンを射程に捉える。しかし、終盤には角田裕毅もタイヤが厳しくなり、前に追いつくまでのペースは作れなかった。角田裕毅はレース1に続いて4位でフィニッシュ。第6戦ではレース1と合わせて20ポイントを獲得し、シリーズランキングは4位に上昇。このまま4位を維持できれば、F1スーパーライセンス獲得に必要な40点のスーパーライセンスポイントを満たすことができる。角田裕毅(4位)「スタートではポジションを守りましたが、その後アウトから巻かれて先行されてしまいました。序盤、前の方のクルマはずいぶんプッシュしていたようですが、それではタイヤが持たないと考えて、ペースをセーブしながら走行を重ねました。それがうまくいって、レース後半には2台を抜いて4位になることができました。それでも、終盤に3番手を抜くまでのペースは残っていなかったです。今週末は両レースでコンスタントにポイントが獲れたのでよかったと思います。シリーズランキングは、まだ先があるのであまり意識はしませんし、もっと上を目指していきたいと思います。次のスパでは、まず予選で上位になることが目標で、レースでは今回のように落ち着いていいレースをして、表彰台を目指します」