ホンダF1の育成ドライバーである松下信治は、ソチでのF2レースでのクラッシュによって入院を強いられていたが、F2マシンに戻ることについてまったく恐れは感じていないと語る。カーリンからFIA-F2に参戦する松下信治は、先月末のソチでのレース1でニキータ・マゼピンに巻き込まれて大クラッシュを喫した。二人はソチの病院に搬送され、マゼピンはすぐにリリースされたが、松下信治は2日間入院することになった。
松下信治はアブダビで開催される最終戦にむけてトレーニングを再開。最大のポイントを獲得し、ライバルにミスがあれば、チャンピオンシップを4位で終えられる可能性を残している。「衝撃はかなり大きく、おそらくクラッシュ中に頭が少し揺れたことで1~2週間くらい頭痛が治まりませんでした」と松下信治はコメント。「幸いなことに、身体的な怪我はなく、FIAはアブダビでのレースにOKを与えてくれています。ソチとアブはほぼ2か月空いていますので、十分に気持ちをリセットできています」「気持ちの面ではかなり良い状態ですし、準備はできています。クルマに戻ることへの恐怖やためらいはありません。戦う準備はできています」今のところ、松下信治が来シーズンもFIA-F2にとどまるかどうかはまだはっきりしていない。現時点でF2に参戦するホンダの代表は松下信治しかいない。レッドブルとホンダの育成ドライバーである角田裕毅は、2020年にF2に昇格することが示唆されている。F2で4年目を迎える松下信治は、来シーズンの計画について口を閉ざしている。「おそらく僕たちは予選とレースペースでも良いスピードがあると思っています。シンプルに勝つためにプッシュしますし、ベストな形でシーズンを終えたいですね」と松下信治は語る。「来年に向けて良い機会を得るために、僕たちは一生懸命努力しています。しかし、今のところ何も話せることはないです」