2026年F1の新パワーユニットにより、予選での走り方に大きな変化が求められている。ドライバーたちは、全開で攻めることが必ずしも最速につながらないという、これまでにない状況に直面している。特に問題視されているのは、わずかなスロットル操作がエネルギー展開に影響を与え、ストレートでのパフォーマンスを大きく損なう点だ。これにより、予選では従来の“限界まで攻める”アプローチが裏目に出るケースが増えている。
ルクレール「わずかなスロットル操作で0.5秒ロス」シャルル・ルクレールは、中国GPのスプリント予選でこの問題を経験したひとりだ。「ターン9でほんのわずかにアクセルを戻したことで、エネルギーの展開が変わってしまい、その結果、ターン13へ向かうストレートで0.5秒も失った」「こうした問題については、僕たちが少しずつFIAに伝えている。小さな操作でここまで大きなロスが出るのは少しおかしいし、将来的には改善されるはずだ」「本当にフラストレーションが溜まった。あのアクセルオフは2〜3%程度で、ほとんど足の振動レベルのものだった」「テストでも同じことは経験していたので可能性は分かっていたが、実際に起きると非常に厄介だ。特にそれがQ3だとなおさらだ」ベアマン「速く走るほど遅くなる奇妙な現象」オリバー・ベアマンも同様の現象に直面しており、従来の常識が通用しない現状を説明している。「中国では予選を通して順調だったが、最後のアタックで全てのコーナーをうまくまとめたにもかかわらず、逆にコンマ2秒遅くなった」「コーナーをより速く抜けて早くアクセルを開けると、マシンの挙動が乱れてラップタイムを失うことがある。本当に奇妙だ」「コースによっては1〜2カ所、アクセルを踏んで少し戻してまた踏むだけで、すべてが崩れてしまうコーナーがある。たった3%の操作でラップが台無しになることもある」「自分も中国で同じことが起きて、バックストレートでコンマ2秒失った。後でデータを見ると、ストレート開始時点でバッテリーが5%少なかった。それだけで大きな差になる」予選は“99%走行”が最適解へこうした特性により、ドライバーたちは新たなアプローチを求められている。「これまでの予選は、走るごとに限界を引き上げていき、最後のアタックで全てを出し切るものだった」「だが今は違う。全開で攻めた結果、逆に遅くなることがある」「実際には99%の力で安定したラップを刻む方が速い場合もある。これは僕たちの本能とは真逆で、慣れる必要がある」
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