F1とFIAは、2026年シーズン開幕前に実施される3回のプレシーズンテストの日程と開催地を正式に発表した。また、アゼルバイジャンGPの日程変更も併せて明らかにされた。2026年から導入される新レギュレーションでは、マシンのシャシーとパワーユニットに大幅な変更が加えられ、F1の歴史の中でも最大級の技術刷新が行われる。このため、プレシーズンのテスト日数も2025年の3日間から大幅に増加し、合計9日間が予定されている。
テスト初回は1月26日(月)から30日(金)までの5日間にわたり、カタルーニャ・サーキットで非公開テストとして実施される。。ただし、各チームはこのうち3日間のみ走行可能で、残り2日間は参加できない仕組みとなっている。これは過去に例のある悪天候による中断(2018年の雪など)への対策として設けられたものである。この初回テストでは、2026年型パワーユニットへの理解を深めることが期待されている。新PUはMGU-Hが廃止され、350kWの電力を発生させる強化型エネルギーシステムや、100%持続可能な燃料を搭載するなど、大きく刷新される。バルセロナでのテストの後は、2回の3日間テストがバーレーン・インターナショナル・サーキットで実施される。1回目は2月11日(水)~13日(金)、2回目は2月18日(水)~20日(金)の日程で、それぞれチームが自由に走行を行える通常形式のテストとなる。テスト終了後、F1は3月8日(日)に開幕戦を迎える予定で、舞台はオーストラリアGP(メルボルン)となる。また、カレンダーに関する追加の更新として、2026年F1アゼルバイジャンGPが当初の9月27日(日)から9月26日(土)に1日前倒しされることが決定された。この変更は、現地プロモーターおよび政府関係者からの要請に基づくもので、同国の祝日に配慮したものとなる。この日程変更により、現地でのイベントは全日程が1日ずつ前倒しとなる。すべてのF1チームにはすでにこのスケジュール変更が通達されている。2026年はF1にとって転換点の年でもある。キャデラックがフェラーリ製パワーユニットを搭載する新チームとして参戦を果たすほか、アウディもザウバーを買収し、ワークスチームとしてF1に本格参入する。これにより、2026年のパワーユニットメーカーはフェラーリ、メルセデス、レッドブル・パワートレインズ、ホンダ(復帰)、アウディの5社体制となり、ルノーは2025年限りで撤退する見込みだ。■2026年F1プレシーズンテスト日程第1回テスト:バルセロナ日程:2026年1月26日(月)~1月30日(金)※各チームは上記期間中、3日間のみ走行可能(2日間は休み)第2回テスト:バーレーン日程:2026年2月11日(水)~2月13日(金)第3回テスト:バーレーン日程:2026年2月18日(水)~2月20日(金)
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