F1は、2026年から導入される新しいパワーユニットのレギュレーションに大きな変更を加える可能性がある。新しいエンジン規則は数年前に確定したが、新しいパワーユニットが来年のレースに悪影響を与えるのではないかという不安がある。特に懸念されているのは、電気エネルギーの回収とバッテリーのデプロイが当初の予想ほど効果的ではないという点だ。
F1は2026年、内燃エンジンと電気モーターのパワー配分を50/50に変更し、バッテリーの影響は現在の300%に増加する予定だ。だが、モンツァやバクーのような高速コーナーが多いサーキットでは、ドライバーがストレートの途中でエネルギー不足に陥るおそれがある。The Raceによると、来週のF1委員会で、大幅な変更を導入する提案が提出される予定だという。提案されている変更では、予選では内燃機関とバッテリーパワーの50:50のパワー配分が維持され、レースではバッテリーの影響が軽減される。この報道によると、バッテリーからの350kWのデプロイはグランプリでは200kWに削減され、内燃機関に有利な64:36の配分となり、ラップ全体を通してより安定した出力が得られるようになるという。しかし、オーバーテイクを支援するツールとして導入された新しい手動オーバーライドエンジンモードは、ドライバーが作動させた場合、350kWのまま維持される。この変更案は、レッドブルが来年、初の自社製エンジンをデビューさせる準備を進める中、レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーからも支持されている。「我々が絶対に避けたいのは、ドライバーがストレートの半分からアクセルを離して惰性走行する状況だ」とホーナーはThe Raceに語っった。「それはドライバーを苛立たせ、レースのスペクタクル性を損なうだろう」「FIAはすべての情報を把握しており、来年のスタートまで待ってから何かをするのは間違いなく遅すぎる。まだ8ヶ月あるので、問題を解決すべきだ」一方、メルセデスのトト・ヴォルフは、この懸念を一蹴し、「このスポーツは、将来がどうなるかを予測しようとするよりも、前回のエンジン会議の結果を順守すべきだ」と述べた。「そのような問題が発生した場合、我々は迅速に対応できると思う」「しかし、これはまたも推測と意見に基づいた駆け引きだ。その懸念を裏付けるデータはない。したがって、単なる意見に過ぎない。またしてもね」
全文を読む