FIA(国際自動車連盟)は、F1マシンで雨天時にタイヤの水しぶきを抑えるパーツのパッケージを定義するための研究を行っている。今年のウェットレースでは、ドライバーの大多数が視界の問題について不満を漏らしており、フィードバックによると、グラウンドエフェクトカーである新世代F1マシンは、以前のマシンよりもはるかに多くの水しぶきを吐き出している。
FIAは、F1マシンから発生する水しぶきがセッションを中断する際の「重要な決定要因」だとしている。ヤス・マリーナで開催された今週のF1コミッション会議で、F1マシンから発生する水しぶきの量を減らすために適用できる解決策をいくつかの分野でまとめた。FIAの調査では、ウェットコンディションでの走行時に発生する「タイヤの水しぶきを抑える」ホイールアーチの使用など、標準的なボディワークキットを定義することを検討している。ただし、そのような最小限のボディワークの使用は、ピットストップの変更を「過度に妨げる」ものであってはならない。また、この調査では、アンダフロアトンネルからの地表水の影響を評価し、既存のタイヤスプレーの問題に対するその重要度を理解ていく。追加のライトなども考慮されるが、スプレー抑制装置はレース前または極端な気象条件による赤旗期間中にのみ取り付けられることも検討されている。FIAは、「予備作業と最初のコンセプトが委員会に提示された。FIAは提案を改善するために引き続き取り組み、2023年にさらなる更新が予定されている」と述べた。