ピレリのF1責任者を務めるマリオ・イゾラは、2022年F1マシンが今季の史上最速のF1マシンと比較して“そこまで遅くはならない”と語る。後続マシンが追従しやすく、オーバーテイクを促進するために設計された次世代F1マシンは、2021年F1マシンよりも5秒以上遅くなるのではないかとの懸念がある。
「新しいマシンは現在のマシンよりも2〜3秒遅くなると予想されていた」とマリオ・イゾラは Auto Motor und Sport に語った。「時間の経過とともに、チームのシミュレーションはますます信頼できるものになっている。今の予測は、新しいマシンがそこまで遅くなることはないだろうというものだ」しかし、それに関する大きな問題は、2022年の新しい18インチタイヤを開発するためのピレリのオントラックテストが、最大5秒の時間不足をシミュレートするためにチームによって供給された“ミュールカー”で行われたことだ。 「2016年から2017年のミュールカーも実際のマシンより5秒遅かった。したがって、我々は全般的に来年のマシンが速くなると仮定して、より保守的なアプローチを取っている」とマリオ・イゾラは語った。「また、我々はマシンが発展することを考慮に入れなければならない。シーズンの開始から終了までに2秒のゲインがある可能性がある」