2021年のF1世界選手権では、メルセデスとアストンマーティンがセーフティカーの義務を分担することになると報じられている。メルセデスは、1996年以来、公式F1セーフティカーを独占的に供給してきた。当初はメルセデスAMG C36がセーフティカーとして使用され、現在はメルセデスAMG GTRが使用されている。
メルセデスはF1に完全にコミットしているが、新しいコンコルド協定で締結される2021年に関して、契約が改訂が議論されている。情報筋によると、最終的な決定はまだ下されていないが、メルセデスが単独のセーフティカー供給から撤退する可能性が高まっているという。メルセデスは、F1のメディカルカーを含めた主要な役割を引き続き果たしていくが、セーフティカーの責任についてはアストンマーティンと共有とするという契約の改訂が議論されているいう。この契約の変更では、セーフティカーの使用をシーズンを通して2つのメーカー間で均等に分割し、23戦というF1史上最多となるスケジュール拡大で2メーカー間で財政的負担を分担することに役立つ。メルセデスとアストンマーティンは、過去12か月間で緊密度を増しており、株式保有契約とより緊密な技術提携に合意している。最近、メルセデスは、アストンマーティンへの出資比率を20%に引き上げると同時に、パワートレイン、電気/電子アーキテクチャなど、様々なテクノロジーにアクセスを提供すること発表している。メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、個人的にアストンマーティンの株式を保有しており、オーナーのローレンス・ストロールとは親しい友人だ。来年、アストンマーティンは、レーシング・ポイントのチーム命名権を引き継いで、独自のワークスチームとしてF1に復帰する。ローレンス・ストロールは、F1のマーケティング上のメリットを活用して、アストンマーティンの市販車の販売を促進したいと考えている。2018年から採用されたメルセデスAMG GTRは、F1史上最速のセーフティカーとなっている。4.0リッター、V8ツインターボエンジンは585馬力を発生し、最高速度は198mphn達する。ドライバーはベルント・マイレンダーが務めている。メディカルカーにはメルセデス AMG C63 Sエステートが採用されており、アラン・ファン・デル・メルウェが運転している。
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