FIA(国際自動車連盟)は、2週間後のシーズン開催に先立ち、2020年のF1レギュレーションにける凍結パーツに関するルール調整の詳細を明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミックによって影響を受けたF1チームのコストを削減するための措置の一環として、F1チームは2021年まで2020年のF1マシンでのレースを継続することを決定。次世代F1マシンの導入は2022年まで延期された。
多くのパーツの開発はコスト削減を動きをサポートするために2020年シーズンを通して制限されることになっており、F1チームはトークンを使用してマシンの特定のパーツをアップデートすることを求められる。パーツ凍結計画の詳細は、先月初旬、技術規則に新たな認定コンポーネント(Homologated Component)として付則され、概説されている。技術規則の付録22には、シーズン開幕戦(「R1-2020」)から凍結されるコンポーネントと「Mid-2020」と呼ばれる2番手のポイントで凍結されるアイテムに分けられる。以前の発表では、日付は特定されていなかったが、先週金曜日のFIA 世界モータースポーツ評議会の最新の会議によってレギュレーションに追加され、「Mid-2020」の凍結は9月30日に期限が定められた。さらに、F1チームが2つのトークンを展開して認定コンポーネントを変更する意図をFIAに通知する期限も確定した。7月22日が最初の期限となり、F1チームは「影響を受けるパーツの見積もりと理由についての簡単な説明を添えて認定コンポーネントを変更する意図をFIAに通知しなければならない」と定められた。続いて、8月5日までにF1チームは「認定コンポーネントおよび影響を受けるコンポーネントの意図された変更の完全な仕様をFIAに提供する」必要がある。その後、9月21日を最終期限としてFIAに「意図された変更の詳細なスキーム」を提供する必要がある。以前のルールでは、トークンを使用してアップデートしたコンポーネントが「競技者の期待に応えられなかった」場合、F1チームは元の認定コンポーネントに戻すことができた。しかし、今回の調整により、F1チームは当初のコンポーネントに戻す場合は、変更を加えてから5レース以内に実施しなければならず、その場合、アップレードした新しいコンポーネントは「破棄」する必要があると定められた。このルールの変更は、F1チームがレース前後に交換できる2つのオプションを持っていることを避けるために実施される。