F1は、2018年に導入されるコックピット保護デバイス『Halo』の名称を変更することを検討している。F1ドライバーとファンの間では意見が分かれているコックピット保護デバイスだが、2018年シーズン開幕戦オーストラリアGPでは全チームに装着が義務付けられている。後光、光輪、暈(光の輪が現れる大気光学現象)を意味する『Halo』。
英語圏での発音は「ヘイロー」だが、日本語のカタカナ表記では「ハロー」「ヘイロー」「ハロ」と表記は様々。だが、11月7日に開催されるF1ストラテジーミーティングで、Haloの名称変更が議題に挙がることになることが明らかになった。情報筋は「我々は剣闘士のスポーツでなければならないが、そのデバイスには天使の名前がつけられている」と Autosport にコメント。「新しい名前には様々な選択肢があるが、“セーフティケージ(safety cage)のようなものになるだろう」Haloの批判者は、様々なタイプの事故での有効性について疑問を抱いているが、FIAは今年の夏にHaloがあればヘンリー・サーティスとジャスティン・ウィルソンの命を奪った事故から保護できた可能性があるとの調査結果を報告している。FIAは、2009年のF1ハンガリーGPでのフェリペ・マッサの事故、2014年のF1日本GPでのジュール・ビアンキの事故については決定的な結論には至っていないが、「ハローが助けたであろうシナリオの数は、ニュートラルもしくはネガティブなシナリオの数と比較すれば圧倒的だ」と述べている。
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