2018年にF1にコックピット保護デバイス『ハロー』を導入するという決定が遅れたことで、2018年F1マシンがプレシーズンテストに間に合わないかもしれないとフォース・インディアのフォース・インディアのCOOを務めるオトマー・サフナウアーは考えている。今年7月、FIAは、10チーム中9チームが反対したにも関わらず、2018年のF1マシンにハロー装着を義務化することを決定した。
オトマー・サフナウアーは、ハローによる負荷はシャシーの構造に直接的な影響を与えることになり、シャシーの作業に遅れが生じることになると説明する。「来年のクルマは遅れるかもしれない」とオトマー・サフナウアーは Autosport にコメント。「モノコックの設計と製造する時間は限られている。その時間枠が定義できないとモノコックを製造する際に全てに遅延が発生してくる。今のところ、我々はテストまでに製造することができないかもしれない」オトマー・サフナウアーは、FIAのクラッシュテストの基準がとても高いものになれば、シャシーとハローを一体化させる方法がモノコックの設計に影響を与えることになると付け加えた。「(1998年のカナダGPで)アレックス・ブルツが回転し、ロールフープが壊れた際、ロールフープのテスト基準は一桁上がった」とオトマー・サフナウアーはコメント。「実際にテスト基準に合格するロールフープを設計し、試行錯誤したことを覚えている。大変な時間がかかった」「最終的にはそれを成し遂げたが、何度も失敗し、再設計することになった・・・」「ロールフープの素晴らしい部分は、その部分をカットして、別のものに置き換えることができたので、モノコック全体を再設計する必要がなかったことだ」「このテスト基準がとても高いものになり、ハローが失敗し、モノコックが失敗した場合、我々は酷い目にあうだろう」オトマー・サフナウアーは、ハロー導入の理由は理解しているが、あまりに早くに実施に移されていると感じている。「急ぎ過ぎた。きとんとそれをしていくためにもう一年あったら良かっただろう。それを止めるする唯一の方法は、FIAがそれをストップし、1年後にそれをしようと言う場合だけだ」「急いでやるよりもきとんとやった方が安全だ。それが我々が止めることができる唯一の方法だ」