FIAは、2018年に導入を予定しているコックピット保護デバイス『ハロー』のデザイン改良し、厚めを減らす方法を探っている。 新たに検討されていた『シールド』デバイスのテストが不調に終わり、FIAは2018年から全チームにハローの装着を義務付けられることをした。ドライバーの安全と頭部に重傷を負うリスクを軽減することに注力しているFIAは、ハローが「全体的な安全性においてベストなパフォーマンス」を提供すると主張している。
ハローは、ビジュアルという観点から批判を受けており、メルセデスの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは、ハローが“F1マシンのDNAを破壊する”と語り、F1はコックピット防護システムに力を入れたことを後悔するだろうと述べている。しかし、FIAは、2018年の導入までにハローのビジュアル面のデザインを改善できると確信しており、現在、センターピラーを細くした改良版をテストしている。「現在、センターピラーは20mmになっている」とFIAのセーフティディレクターであるローレン・メキースは説明。 「ドライバーの前方の視野を確保するため、我々はこの厚みを減らすことを考える必要があると感じている。来年までにテストを行い、16mmまで細くしてどれだけプッシュできるか見てみるつもりだ」 F1のレースディレクターをツト得mるチャーリー・ホワイティングによれば、FIAは後半戦のレース週末に各F1チームがトラック上でハローをテストを行う許可を与えたという。 「我々はFP1とFP2でそれらを使用できるかと尋ねてきた一部のチームに伝えた」とチャーリー・ホワイティングはコメント。 「インシーズンテストでもだ。ピレリのタイヤテストは除外しているが、ハンガリーの2日間のテストも該当し、今回のテストやアブダビ後のテスト、そして、彼らの大部分が昨年に行ったように、全イベントの初日に行なわれるフリー走行でも使用できる」 F1ハンガリーテストでは、メルセデスのテストを担当したジョージ・ラッセルが、ハローの導入が発表されて以降、初めてハローを装着してマシンで走行を行っている。ジョージ・ラッセルはテスト2日目に、幅を狭いバージョンのハローをテスト。走行を終えたジョージ・ラッセルは、ハローの視界への影響の少なさに驚いたとコメントしている。