ウィリアムズとハースは、27日(月)にスタートした2017年のプレシーズンテスト初日にTウィングを登場させた。2017年の空力レギュレーションにできた穴により、F1チームはエンジンカバーにシャークフィンを搭載、もしくは高い位置に“Tウィング”を装着することを促した。
メルセデスは、独立したアタッチメントとしてTウィングを走らせているが、フェラーリ、ウィリアムズ、ハースは、シャークフィンのトップにTウィングを搭載している。Tウィングは、ダウンフォースを加えるよりも、リアウィングへの気流を改善することが主な機能だと考えられている。シャークフィンは、ヨーイング(片揺れ)に対するマシンの敏感さを改善することにある。現在、Tウィングを走らせているのは4チームだけだが、他のチームも追随することになるのはほぼ確実だろう。マクラーレンのチーフエンジニアを務めるピーター・プロドロモウは「レギュレーションが設計されたときに人々が期待した通りにはカバーされなかった部分のひとつが、あのエリアにTウィングを装着できるようにした。そこは我々も検討している部分だ」とコメント。また、トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーも、Tウィングを検証いていると語る。最終的にSTR12にTウィングが装着されることになるかと質問されたジェームス・キーは「おそらくそれが答えだと思う」と述べた。