F1オーストラリアGP会長ロン・ウォーカーは、F1はエンジン音の増加を求め続けると述べた。先週のバルセロナテストでは、メルセデスが今季のターボV6エンジンのボリュームアップを狙ってトランペットのような形状をした“メガホンエキゾースト”をテストした。この最初の試みは失敗に終わり、洗練された新しいF1エンジンを人為的に調整することがシンプルではないとわかったことに多くの面々が胸をなでおろした。
しかし、ロン・ウォーカーは、F1はここで足を止めないと主張する。 バルセロナでは、ロン・ウォーカー主導したF1カレンダーのほぼ全てのプロモーターが出席する珍しいミーティングが開かれており、エンジン音対策に“全員が賛成した”とロン・ウォーカーは Fairfax Media に述べた。これまで、そのミーティングで話し合われた議題は明かされていなかったが、ロン・ウォーカーは「我々は皆、音量を懸念している」とコメント。「来年まで待つことはできない。すぐに何かがなされなければならない」 「全員が賛成した。我々全員、エンターテイメントビジネスに携わっている。スタンドの人々は新しいレギュレーションを理解していない。彼らはアグレッシブさを望んでいる。グラディエーターの競争を望んでいるのだ」「私の顧客はレース中の燃料が100kgに限られることなど気にしない。今日のスポーツマーケットはあまりにコンペティティブであり、チケットの売上は難しくなっている」 しかし、4度のワールドチャンピンであるアラン・プロストは、F1から発せられている様々メッセージがF1にとっては大きな問題だと述べた。 現在、アラン・プロストは、フォーミュラEに関わっている。バッテリーのパワーのみを利用するフォーミュラEは静かな戦いになるだろう。 アラン・プロストは、F1の近代化やハイブリッドエンジン導入と言った動きは“ファンタスティック”だが、入り混じったメッセージが朗報をかき消していると考えている。 「今のF1マシンは、以前と同じパワーを持っていながらも、使う燃料は30〜40%に減少している。それは素晴らしいことだ。かなり大きなことだ。だが、おそらくファンはそれほど気にしないだろう。だから、ちょっとした混乱がある。若い人たちはついてこないし、関心を持たない」 「フォーミュラEならもっと面白いし、オーガナイザーらと一緒に我々も同じ船に乗っている」
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