2014年から1.6リッター V6ターボエンジンにダウンサイジングされたF1マシンだが、ストレートスピードではV8エンジン時代を上回っている。排気量が小さくなり、以前よりもおとなしいエンジンサウンドとなった2014年のF1マシンだが、ダウンフォースの減少とターボエンジンとERSの組み合わせにより、直線スピードはかなり速くなっている。
ダウンフォースの減少により、コーナリングのスピードは劣るが、トップスピードでは大きな違いがある。バーレーンでは、フェルナンド・アロンソが336km/hを記録。昨年のF1バーレーンGPでのトップスピードは314km/hだった。およそ20km/hのアップとなっている。バーレーンテストでニコ・ロズベルグが記録した最速タイムは、2013年に自らが記録したポールタイムにほぼ匹敵していた。ニコ・ロズベルグは「直線では信じられないくらい速い。モンツァでは360kmになったりしてね」と Auto Motor und Sport に述べた。だが、全てのマシンが同じ状況というわけではない。トラブルへの対処を求められているルノー勢では、一番速かったマシンでも308km/hに留まっており、2013年よりも遅い。王者セバスチャン・ベッテルがステアリングを握ったレッドブルは、それよりさらに7km/h遅い301km/hとなり、トップのメルセデスとは30km/hの差がついている。