エステバン・オコンは、2026年F1第11戦ベルギーGPでF1デビューから10周年という節目を迎える。2016年のスパ・フランコルシャンでマノーからデビューを果たしたフランス人ドライバーは、この10年間でハンガリーGP優勝や複数回の表彰台を経験し、自身が大きく成長したと振り返った。一方で今季のハースは中団争いで苦戦が続いているが、ベルギーGPでは新パーツを投入する予定だ。オコンはチームの開発力を信頼しており、ここから巻き返しを図れると前向きな姿勢を示している。
F1デビューから10年 「時間が経つのは本当に早い」オコンは2016年ベルギーGPでマノーからF1デビュー。当時はフェルナンド・アロンソやジェンソン・バトン、キミ・ライコネンら、テレビで見ていたスターたちと同じグリッドに立つことが特別な経験だったと振り返る。「10年も経ったなんて信じられない。本当に時間が経つのは早い」「自分が10年間F1にいるとはあまり感じない。2~3年くらいしか経っていないような感覚なんだ。だから今週末も楽しみにしている」「もちろん当時とは全然違った。デビュー戦だったし、学ぶことが本当に多かった。テレビで見ていたフェルナンド(アロンソ)やジェンソン(バトン)、キミ(ライコネン)たちと一緒にレースをしていたんだから、とても特別な経験だった」「結果的に10年後もこうしてF1にいるということは、自分はいい仕事ができたということなんだろう」マノー、フォース・インディア、アルピーヌ、そして現在のハースと渡り歩いてきたオコンは、2021年ハンガリーGPで初優勝を飾ったほか、サクヒールGP、モナコGP、サンパウロGPでも表彰台を獲得している。「今の僕はまったく違うドライバー」10年間で最も大きく変わった点について問われると、オコンはドライバーとしての成熟を挙げながらも、勝利への情熱は変わっていないと語った。「もちろん当時とはまったく違うドライバーになった。でもモチベーションは今も同じだ」「与えられたマシンで可能な限り最高の結果を引き出したい。その気持ちは今でも変わらないし、ステアリングを握っている限り最大限のモチベーションを持ち続けている」経験を重ねても初心を失わず、常にマシンの性能を限界まで引き出そうとする姿勢こそが、この10年間で得た最大の財産だという考えを示した。苦戦するハースにも反撃への自信今季序盤はオリバー・ベアマンが開幕戦オーストラリアGPと日本GPでポイントを獲得するなど好スタートを切ったハースだったが、その後はレーシングブルズやアルピーヌに後れを取り、第6戦モナコGP以降は決勝トップ10入りから遠ざかっている。それでもオコンは、ベルギーGPから導入されるアップグレードが改善への第一歩になることを期待している。「チームとしてここ数戦は厳しい戦いが続いている」「もちろん今はパフォーマンスを追い求めているところだ。今週末には少し新しいパーツも投入される予定だし、もっと速さを見つけなければならない」シルバーストンではマシンの性能を最大限引き出せた一方で、それでも中団勢には届かなかったと分析する。「シルバーストンではマシンの力を最大限引き出せたと思う。それはポジティブだった。でも十分ではなかった」「スタートではかなり後方から11番手まで順位を上げられたけれど、その後は他の中団チームのペースについていけなかった」「そこが改善しなければならない部分だ。チーム全員がそこに集中しているし、今週末、あるいは今後さらに新しいパーツが投入されれば改善できることを期待している」「僕はチームを信頼している。この順位に留まり続けることはないし、必ず改善できると思っている。チーム内部では今、本当にいい仕事ができている。隠すような問題は何もない」F1デビューから10周年を迎えたオコンは、過去を懐かしむだけではなく、今も変わらぬ向上心を武器に新たな挑戦を続けている。苦戦するハースにとっても、ベルギーGPで投入されるアップグレードは後半戦浮上への重要な試金石となりそうだ。