ハースF1で苦戦が続くエステバン・オコンの将来に暗雲が立ち込めている。2026年シーズン、チームメイトのオリバー・ベアマンに対して劣勢を強いられる中、パドックでは2027年のシート候補としてF2ランキング上位を争うラファエル・カマラの名前が急速に広がっている。フェラーリ育成ドライバーであるカマラは、昨季F3王者に輝いた後、今季はF2でも優勝を重ねて評価を高めており、ハースのドライバーラインアップ再編の中心人物になる可能性が浮上している。
オコンに高まるプレッシャー ハースが2027年の選択肢を検討スイス紙『Blick』によると、オコンは2027年もハースに残留するために厳しい立場に置かれているという。アルピーヌから加入したオコンには経験豊富なリーダーとしての役割が期待されていたが、ルーキーのオリバー・ベアマンが安定して上回るパフォーマンスを見せており、期待された成果を残せていない。そのためハースは将来に向けた選択肢を検討しており、複数の若手ドライバーが候補に挙がっているとされる。F1パドックで急上昇するカマラ評価その中でも最も注目を集めているのがラファエル・カマラだ。ブラジル人ジャーナリストのジュリアンヌ・セラソリは、自身のYouTubeチャンネルで、ここ数週間でカマラを巡る評価が劇的に変化したと明かした。「彼がフェラーリのテストで非常に良い仕事をしたことは知っていたし、若手ドライバーのF1テストでのパフォーマンスがどれだけ重要視されるかも分かっていた」「カナダでは私の方から『ラファ・カマラはどうだろう』と周囲に聞いて回っていた。でも今週末は逆だった。多くの人が私のところへ来てラファの話をしていた。今ではみんなが彼について話している」セラソリはさらに、カマラの冷静な姿勢が関係者から高く評価されていると説明した。「彼はとても落ち着いていて、実務的な考え方をする。『何が悪かったのか』『どう改善するのか』を常に考えている」「この数週間で彼への見方は大きく変わった。周囲から抜きん出た存在として認識され始めている」一方で、マネジメント陣はF1昇格の話題に気を取られることなく、まずはF2タイトル獲得に集中させたい考えだという。カマラだけではない ハース候補者は多数もっとも、2027年のハース候補はカマラだけではない。トヨタとの提携強化が進む中で、平川亮の名前も候補として取り沙汰されている。また、元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンも商業的価値を含めて候補の一人と見られている。さらに新たな候補として浮上しそうなのが、マクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリだ。ハースは6月17日から18日にかけてヘレスでTPCテストを実施し、フォルナローリに走行機会を与えることを発表している。F3王者、そしてF2王者としての実績を引っ提げるフォルナローリにとって、このテストはF1昇格へ向けた重要なアピールの場となる。2027年のハースは若手中心の再編となる可能性現時点でハースがどのようなドライバー構成を選択するかは不透明だ。しかし、フェラーリが強く後押しするカマラの評価が急上昇していることは間違いない。ベアマンがチームの将来を担う存在として定着しつつある中、オコンのパフォーマンス次第では、ハースが若手中心のラインアップへと大きく舵を切る可能性もある。2026年後半戦は、カマラのF2タイトル争いだけでなく、オコンのF1キャリアの行方を占う重要な期間となりそうだ。【関連】・マクラーレンF1リザーブのレオナルド・フォルナローリがハースのTPCに参加