エステバン・オコンにとって、2025年F1ベルギーGP決勝はレース展開と戦略が噛み合わない苦しい一戦となった。マシンのペース自体には手応えがあったものの、チームは2つの戦略ミスを犯し、流れを大きく失ってしまったとオコンは振り返る。
まず、スリックタイヤへの交換が2周遅れたこと、そして新品タイヤを温存していたにもかかわらず、使い古しのセットで残りの85%を走行した判断について「パフォーマンスを自ら捨てたようなもの」と指摘。チーム全体での見直しを求めるとともに、次戦へ向けた立て直しの必要性を強調した。Q:エステバン、今日は全体的にうまくいかない展開でしたね。ポジション取りも戦略も、かみ合っていなかった印象です。エステバン・オコン: そうだね、今日は正直、完全に間違った判断の連続だったと思う。チームとしてすべてを見直す必要がある。クルマのペースは悪くなかったんだ。ドライになってからは特に、ちゃんとスピードがあることが見えていたしね。でも、2つ大きなミスがあった。ひとつは、スリックに替えるタイミングが遅すぎたこと。あともうひとつは、新品タイヤが準備されていたのに、それを使わずにユーズドのセットで85%も走ったことだよ。これは完全にパフォーマンスを失う選択だった。「85%を古いタイヤで走った」と戦略ミスに悔しさをにじませたオコンQ:なぜそんな選択を?新品があったにもかかわらずユーズドを選んだ理由は?エステバン・オコン: それはチームとして検証していくつもりだし、正直、僕たちにとっても驚きだった部分はある。本当に理由を突き詰めないといけないし、何がどうしてそうなったのか、ちゃんと確認する必要があるね。