エステバン・オコン 「A523に比べれば2022年F1マシンはおもちゃに見える」

ヴィリーのパワーユニット部門も、2022年にはフラストレーションのたまる問題が続出したため、冬の間は信頼性に重点を置いていた。「"昨年と比べると良い進化を遂げている」とエステバン・オコンは語る。「僕はとてもメカおたくなんだ。ボディワークの近くやサスペンションの近くに行き、パーツがどのように作られているかを深く観察するのが好きなんだ」「正直に言うと、2022年のマシンは、現在のものと比較するとおもちゃのようだった」「細部のレベルと部品の作りの良さ、軽量化、コックピット内のソリューションなど、すべてがしっかりとしたレーシングカー仕様に見える」「ボディワークの組み合わせやパーツの作り方など、細部にわたって非常に印象的だ。とても素晴らしい」「それは、まず信頼性という点で良いことだけど、もうひとつは、チームが再びステップアップしたということだ。21年から22年まではステップだった。そして今、23年に再び大きなステップを踏み出した。それがパフォーマンスに反映されるかどうかはこれからけど、すでにそれはステップだ。それが僕が見ることができるものだ」木曜日の発表会で、チーム代表のオトマー・サフナウアーは、アルピーヌF1チームは世界選手権4位の座を守り、かつ上位陣と差を縮め、さらに表彰台を目指さす必要があると語った。エステバン・オコンは、昨年は表彰台の達成に遠く及ばなかったと指摘する。「惜しかったけどね。日本GPで4位、レッドブル・リンクでは5位でフィニッシュした。2021年にはもっと悪いクルマでレースに勝ったし、3位にもなった。だから、すべては可能だ」「でも、目標自体としては、4位を目指すというと同じように聞こえるかもしれないけど、4位と3位の差はとても大きく、現時点ではコンストラクターズで約300ポイントくらいだった。その差は大きい」「4位でも3位に近づくことができれば、そして3位争いをすることができれば、それはまったく別の次元の話だ。トップ5フィニッシュや表彰台圏内に入ることができる」「もちろん、レギュレーションが継続するなかで設定するには非常に高い目標だけど、自分たちでその目標を設定しなければならない」「僕たちはとても野心的で、競争者であり、それを達成したいんだ。でも、F1ではすべてが起こりうる。そして、我々はサプライズがあることを望んでいる。"このクルマがレースに勝てるかどうか質問されたエステバン・オコン「現実的には、そこまでは考えていない」と付け加えた。「もちろん、バーレーンに投入したクルマが素晴らしいパフォーマンスを発揮すれば、バーレーンの後に話すことができる」「今のところは現実的ではないと思っている。でも、そのうちわかる。F1にはサプライズがあるかもしれない。過去にそれを見てきたし、2009年にブラウンGPが優勝するクルマになるとは思っていなかった」