エステバン・オコンは、ジュニア時代のライバルたちが次々とF1のトップチームのシートを獲得するのを見て、2019年のF1シート獲得に“これまで以上にハングリー”になっていると語る。現在、フォースインディアでF1を戦うエステバン・オコンだが、カナダの大富豪であるローレンス・ストロールがチームを買収したことで状況は一変。シート喪失の危機に立たされている。
ランス・ストロールのフォースインディア移籍は確実視されており、セルジオ・ペレスの残留が濃厚。ランス・ストロールは早ければロシアGPでも移籍するとも言われており、エステバン・オコンは今シーズン終了を待たずしてシートを失う可能性がある。エステバン・オコンは、メルセデスがキャリアを管理しており、移籍の可能性のあったルノーとマクラーレン、そして、まだ空席のあるトロロッソは、オコンのメルセデスとのコネクションを理由に採用を見送ったとしている。メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフもエステバン・オコンの将来を取り巻く状況は“本当に複雑”だと認めており、必要であれば、オコンをリリースするとも語っている。9月11日(火)にはフェラーリがキミ・ライコネンに代えてシャルル・ルクレールを起用することを発表。また、かつてレースを戦っていたマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーは2019年にレッドブル・レーシングでコンビを組む。エステバン・オコンは、2014年のヨーロッパF3選手権でマックス・フェルスタッペンを抑えてチャンピオンを獲得している。エステバン・オコンは「毎日いろいろなメッセージとサポートを送ってくれるみんなに感謝したい」と自身のTwitterでコメント。「僕たちは以前にも厳しい状況を経験しているし、いつもそれを克服してきた。僕のキャリアを通して簡単な道はなかった」「現時点で僕は諦めていないと約束できる。モチベーションは高いし、かつてのライバルたちはトップのマシンに乗る。それは僕をこれまで以上にハングリーにしている」「僕はF1を夢見ている。F1のためにトレーニングをして、食事をして、遊んでいる。F1のことだけを考えている。僕はレースをするために生まれてきたし、僕の唯一のゴールはチャンピオンになることだ。それはずっと変わらない」エステバン・オコンの才能はF1ワールドチャピオンのルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルも称賛しており、両方のドライバーが上位チームでチャンスを得るに相応しいと語っている。エステバン・オコンは、ランス・ストロールとシートを交換するかたちでウィリアムズに加入する可能性は残されてはいるものの、ウィリアムズではロバート・クビサがリザーブドライバーの役割を担っており、上層部はストロールの公認候補はクビサだと語っている。ウィリアムズは、メルセデスのF1パワーユニットを搭載しており、その関係を考えれば、エステバン・オコンにとって2019年のシート獲得の望みとなるかもしれない。