テチーターは、エステバン・グティエレスのインディカー転向は契約違反だと主張。この件はFIA国際法廷に委ねられた。元F1ドライバーのエステバン・グティエレスは、今年4月のフォーミュラE メキシコシティ大会からテチーターに加入。続く、モナコ、パリでのレースにも出場していた。
しかし、その後、インディ500で負傷したセバスチャン・ブルデーの代役としてデイル・コイン・レーシングからインディカーに参戦することが発表され、先週末のデトロイト大会でインディカーデビューを果たした。エステバン・グティエレスとデイル・コイン・レーシングは、残りのインディカー・シーズンでの契約に関心を示しているが、フォーミュラEの今週末のベルリン以降、3戦の日程が重なっている。その結果、先週の土曜日にはベンチュリーが、エステバン・グティエレスの後任としてステファン・サラザンをリリースすることを発表している。だが、フォーミュラEの競技規約19.1では、レースの2週間未満前にドライバーを変更することは許されておらず、チームはフォーミュラEのスチュワードによって調査を受けた。レーススチュワードによると、テチーターはエステバン・グティエレスが“契約違反”を犯し、“フォーミュラEと日程が衝突する他のシリーズに参戦することを決めた”ことによる不可抗力だと主張しているという。スチュワードの報告によると、テチーターに対して更なる措置はとることはないが、“契約違反の容疑についてFIA国際法廷に委託する」としている。また、テチーターのためにステファン・サラザンをリリースし、トム・ディルマンを起用したヴェチュリーに関しては罰金5000ユーロ(約60万円)が科せられた。テチーターはこの件についてコメントを差し控えている。エステバン・グティエレスは、インディカーのテスト停止期間によってルーキーに必要なオーバルでのテストをすることができず、出走資格を得られなかったため、今週末のテキサスのレースには出走できない。
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