バーニー・エクレストンが、F1で女性ドライバーがシートを確保することがあったとしても“真剣に受け止められることはない”と考えている。1976年のF1オーストリアGPに出走したレラ・ロンバルディ以降、F1レースに女性ドライバーが出たことはない。1992年にはジョバンナ・アマティがエントリーを果たしたが、3戦全てで予選落ちしている。2014年にはスージー・ヴォルフがF1イギリスGPのフリー走行に参加した。
そのスージー・ヴォルフも、レースの機会が与えられないことに失望して2015年でレースを引退。ちょうど今週、スージー・ヴォルフが、あらゆるレベルのモータースポーツで女性の参加を高めるための“Dare to Be Different(デア・トゥ・ビー・ディファレント/違うことを恐れるな)”キャンペーンを立ち上げた。しかし、バーニー・エクレストンは、F1における女性の可能性に否定的だ。 近いうちに女性がグリッドに並ぶ可能性はあると思うかと質問されたバーニー・エクレストンが「ないだろう」と TSN にコメント。「そうできる者がいたとしても、真剣に受け止められはしないだろう。だから、戦えるようなマシンを彼女らが手に入れることはない。GP3でフルシーズンを走った女の子ならいる。だから、例がないわけではない」 バーニー・エクレストンが言及したGP3ドライバーとは、ロータスの開発ドライバーであるカルメン・ホルダのことだ。しかし、カルメン・ホルダは、2015年にチームと契約して以来、一度も実際のF1マシンをドライブしていない。 今後、女性ドライバーがF1で走ることはあり得るかと質問されたバーニー・エクレストンは首を横に振った。「いいや、そうは思わない」