2023年F1第14戦オランダGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。決勝は、スタート直後の雨、乾いていく路面、そして、終盤に再び雨と、予想と正しい判断が難しいコンディションとなったが、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が速さと落ち着きを見せたレースで9連勝を達成し、セバスチャン・ベッテルのF1史上最多記録に並んだ。
1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「オランダで勝って、想像もしていなかった9連勝という偉業を成し遂げることができ、とても誇りに思う。レースが始まる前にオランダ国歌を聞いて鳥肌が立った。レースは雨が降り慌ただしい場面もたくさんあり、落ち着いて正しいタイミングに正しい判断をすることが重要だった。母国でのレースウイークはとてもすばらしい雰囲気に包まれ、ファンのおかげでこの勝利がより特別なものに感じた。土砂降りの雨で観客の皆さんはずぶ濡れだったはずだけど、それでも音楽に合わせて踊ったりしてすばらしい時間を最後までサーキットで過ごしてくれたようで感謝している」2位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「激しいレースと激しい感情の後に表彰台に戻れてうれしい。2位とファステストラップは、大雨と赤旗の中で達成できた最大限の結果だと思う。チームとしてとても良いレースができたし、ここザントフォールトの熱狂的なファンの前で表彰台を獲得できたことは大きな意味がある。今日のAMR23はすべてにうまく対応してくれたし、、僕もそれにシンクロしていて、とてもいい感触だった。7月は表彰台を獲得するのに苦労していたから、今シーズンの初めに表彰台を獲得していたときよりもうれしい。正直なところ、マックス(フェルスタッペン)をパスすることも考えたし、もし彼と並んでいたらリフトオフはしなかっただろうけど、完全なチャンスはなかった。レースでは直感が必要なこともあるし、雨が少し降っていたので積極的にアタックした。今はモンツァを楽しみにしている」3位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「なんて素晴らしいレースだろう! ここザントフォールトで表彰台に上がれて本当にうれしいし、チーム全員がこれに値する。これまで多くの浮き沈みを経験したシーズンを終えて、この結果に値すると感じている。非常識なレース、非常に多くのアクション、非常に多くの難しい判断を下さなければならなかったけど、意思決定から戦略、ピットストップに至るまで、すべてが非常にうまく実行され、すべてがうまくいった。ピットレーンでのスピード違反による5秒加算のペナルティは残念だったが、良い結果を争うのに十分なペースがあったので、問題にはならなかった。最後の数ラップはコンディションが厳しかったが、うまく乗り切った。表彰台を獲得できたことをチーム全員に感謝している。来週末のモンツァでのレースに向けて、これからもハードワークを続けていこう。あそこには良い思い出がある!」4位:セルジオ・ペレス(レッドブル)「残念な結果となってしまった。最初のピットインはうまくいったけど、その後突然の雨のために急きょピットインしなくてはならず、ピットはインターミディエイトタイヤに替えるための準備が整っていなかった。ピットレーンに入ったときは完全に水浸しだったので、マシンのトラクションを失い壁に衝突し、少しスライドして制限速度をオーバーしてしまった。レース中の混乱を考えれば、まずまずの結果だったのではないかと思う。チームは広い視野でレース中の判断を下すけど、僕たちドライバーはすべての情報を把握できているわけではない。そのために戦略があり、チームの合図で動けるのだと思う。よいペースで走れていたので表彰台も可能だったけど、叶えることができずとても残念だ」5位:カルロス・サインツ(フェラーリ)「難しいコンディションのなかでミスもなく、全体的にいいレースができた。最後のスティントでは、昨日から使い古したインターミディエイトのセットを装着しなければならず、ディフェンスがすべてだった。1周目から最終ラップまで全力を尽くしたけど、残念ながら5位が精一杯だった。良いポイントを獲得できたし、チームにとっては難しい週末だったけど、メルセデスやマクラーレンを上回った。当然、僕たちはもっと多くを望んでいるし、プッシュし続けていく。今は来週末のモンツァでのホームレースを楽しみにしている」6位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「今日はどうなるかわからなかった。昨晩は、予選でどこを間違えて13番手になってしまったのか、どうすれば挽回できるのか、頭を悩ませていた。オフセットのタイヤコンパウンドのタイヤでレースをスタートさせたかったけど、蓋を開けてみたら、僕だけが違うタイヤを履いていた。そして雨が降ってきた。チームとして間違った判断をしてしまい、その代償として最下位になってしまった。 その後はとにかく気を引き締めて追いかけた。転んだり、つまずいても、立ち上がってトライし続けるだけといういい見本になった。ピットインするたびに後ろから追い上げて、チェイスし続けた。本当に満足できた。例えばマクラーレンを抜いたけど、このトラックでは簡単なことじゃない。 最後、サインツをパスするためにDRSが必要だった。というのも、僕のほうが速かったけど、ストレートでのスピードが足りなかったからだ。でも全体的には、もっと違う判断をしていれば、トップ2に挑戦できるペースがあったはずだと感じている。ドライでは大きく離されてはいなかったし、戦いに参加することができていただろう」7位:ランド・ノリス(マクラーレン)「最終的な順位から見ると、いくつかのポイントを獲得できたことは良かったけど、今日獲得できたはずのポイントほどではなかった。僕たちはいくつか間違った判断をしてしまったし、今日のような日は、それが勝敗を分けることもある。僕たちはただ負ける側にいた。反省して、次はもっといい仕事ができるようにする。完璧にするのは不可能だと思う。ミスを最小限に抑えることが重要だ。僕たちには、やるべきことはいくつかあるけど、そこに向かって進んでいる」8位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「レースのスタートでもっと早くピットインすべきだったという意見もあるだろうけど、僕たちは自分たちの信念を貫いたし、タイヤマネジメントをうまく機能させ、ソフトで40数周を管理することができた。良いクルマでなければできないことだし、週末を通じ...