シーズン開幕前の最後のプレシーズンテストがバーレーンで3日目を迎え、ウィリアムズのフェリペ・マッサがトップタイムを記録した。3日目はレッドブルとザウバーがトラブルによりタイム計測を行えなかった。またロータスも走行距離を伸ばせていないが、ここまでトラブルに悩まされていたルノー勢のトロ・ロッソは80周、ケータハムが117周とマイレージを重ねた。
セバスチャン・ベッテル (レッドブル)「今、僕たちが多くの異なる問題に直面しているのは確かだ。ベストな状況ではないけど、それを変えるこはできない。全員が修復しようとモチベーションは高いけど、一晩ではどうしようもない。とにかく明日がもう少し良い一日になって、メルボルンでそれなりのシーズンスタートを切れることを願うだけだ。でも、現段階ではまだ信頼性が大きな疑問符なのは間違いない。改善にどれくらいの時間がかかるかは言えない。あとの2週間で新しいパーツもたくさん投入されるので、状況はそれ次第だ。僕たちがここで抱えた問題によっていくつかダメージもあるし、一晩でパーツは手に入らないので、その点で言えば今後数週間で状況は良くなると思う。あまり走れていないのは確かだけど、少ないながらも走れかなり有望だったし、スピードをつけていければ問題はないと思っている」ニコ・ロズベルグ (メルセデス)「チームが本当に頑張ってくれたし、今日の作業にはとても満足している。夜シフトのクルーたちがエンジンの作業に取り組んでいる間にエンジンから変な音が聞こえることに気づき、交換しなければならなかった。それに数時間かかり、午前中は走行時間をかなり逃してしまった。最終的には100周以上を走れたので、僕にとってのテスト最終日は本当に有益な一日だったし、プロセスをかなり学べた。唯一の問題はコンディションだった。風が強く、いくつかのコーナーでは砂が吹付けているところもあって、突然ほんとどグリップがなくなったりで、対応するのがちょっと難しかった。全体としては自分のテストプログラムにとても満足できると思うし、ここにいるチーム、そして素晴らしい仕事をしてくれた2つのファクトリーにいるみんなに心から感謝したい。誰にとってもそうであるように、僕たちにもまだいくつか信頼性の問題が残っているので、オーストラリアまでに解決しなけばならないけど、全体的に今回の冬季テストは予想していたよりうまくいった。来週はシミュレーターで作業して、金曜日にはメルボルンに飛ぶ。再びクルマに乗るのが待ち切れないよ」キミ・ライコネン (フェラーリ)「もっと走りたかったけど、今日は簡単な一日ではなかった。午前中はクルマのいくつか直さなければならず、時間を失ったけど、午後に埋め合わせられたと思う。強風でかなり運転しづらかったけど、レース距離を走ったし、燃費戦略やタイヤの耐久性に関するデータを多く得られた。もっとうまくやれたと言えたらいいけど、まだフェルナンドの日が一日あるし、メルボルンに向けた準備を続けていく」ロマン・グロージャン (ロータス)「完璧な一日ではなかったね! トラックに出ているときは確実に学んでいるけど、これまでの準備に関しては自分たちが望んでいたほど成功していないと言うのが正しい。だからといって、すべてを失ったわけでも、レースに勝つのが不可能よいうわけでもない。でも、スケジュールが遅れているのは確かだ。とにかくこの状況を乗り越えて、クルマで過ごす時間を増やすために協力して作業を続けていくしかない」ケビン・マグヌッセン (マクラーレン)「午前中は電気系のトラブルが起きたけれど、素早く解消して今日の走行プログラムの大部分を完了することができた。今日のウィリアムズとメルセデスのラップタイムはとても速いように見えるけど、どのチームも同じプログラムに取り組んでいたわけではないので説明するのはまだ難しい。チームとして僕たちはまだまだだし、ここからだ。僕たちのクルマにはポテンシャルがあると感じている。走っているときにどこかに問題を感じていた昨年のマシンとは違う。今年はF1マシンだと感じられる。準備に関しては常にもっとやりたいと思うものだ。もっと時間があればストップなんてしない! でも、ドライビングに関しては、レースに挑むためのあらゆる基本的なことをカバーできたと思っている。今はグランプリに向けて不快感はない。全ての手順をわかっているし、何が重要かもわかっている。レース週末に集中するべきこともわっている。とてもポジティブだ。次にクルマに乗るのがオーストラリアだなんて本当に特別な気分だ。目の前には大きな仕事が控えているけど、とても興奮している。準備は万端だ」ニコ・ヒュルケンベルグ (フォース・インディア)「多くのラップを走れたのは良いことだし、3日連続でチームは100周以上を走り込んでいる。午前中にクルマに乗り込んだときに、最後にドライブした先週からチームが成し遂げた進歩を感じることができたし、それは僕たちが正しい方向に進んでいることを示している。かなり風が強くて路面コンディションがトリッキーだったけど、それ以外は成功した一日だった。クルマの感触もとても良い。午後のレースシミュレーションを含めてテストプログラムも今日の目標も達成できた。明日の最終日は引き続きメルボルンに向けた課題に取り組み、チェックボックスにマークをつけて、もう一度レースシミュレーションを走る予定だ」 エイドリアン・スーティル (ザウバー)「このために僕たちはテストをしている。もちろん、できるだけ多く走りたいけど、全体像を見なければならないし、チームは明日のテスト最終日に向けて集中し、準備することに決めた。こういう問題は最初のレース週末に起きるよりも今回のテストで起きる方がいい。新車やパワートレインがいかに複雑かを示している。僕たちはそれらの限界を引き出している。ガレージのシャッターは閉じられていたけど、エンジニアもメカニックも信じられないくらい懸命に作業していたし、明日はもっといい一日を過ごせるよう願っている」 ダニール・クビアト (トロ・ロッソ)「かなりのラップを走り込めたので本当にポジティブな一日だった。作業はすべて適切な方向に『進んだし、多くの重要なテストを行い、ロングランにも取り組んだ。今はクルマにとり自信を感じている。次はメルボルンだ。自分たちがどのような状態でオーストラリアに到着するかは予想はしたくないけれど、デビュー戦となるグランプリを...