アンソニー・デビッドソンが、今週末のスパ24時間でレース復帰する。スーパーアグリの元F1ドライバーであるアンソニー・デビッドソンは、今シーズン、ブラウンGPのリザーブドライバーを務めている。F1復帰を目指すデビッドソンは、レース勘を鈍らせないようにしており、日産GT-Rに乗る契約を結び、ダレン・ターナーとミハエル・クルムとともにスパ24時間に参戦する。
デビッドソンは、総合優勝は狙ってはおらず、チェッカーフラッグを受けてレース勘を研ぎ澄ませることができれば、今週末のパフォーマンスに満足できるだろうと語る。「今年初め、場所を得るために取り組んでいた契約があった」とデビットソンは語る。「今のF1は明らかにテストが不足しているので、できるだけ多くステアリングを握りたいし、今年はドライビングを維持することが重要だと思っている。素晴らしい経験になるだろう」「できるだけレーシングを続けることが本当に重要だ。ドライバーとして、ミスを犯さずに24時間走りぬくのは、本当に本当に大変な仕事だ。そして、それは勘を鋭くさせる」「僕自身も、僕が仕事をしている全ての人たちも、僕がレースを続けることを望んでいる。数年前、スーパーアグリでやっと本格的にレースをするようになって、レースを続けなければならないと実感したんだ」「F1に在籍していたようなトップドライバーやプロのレーサーたちと戦うので、耐久イベントに勝るものはない」アンソニー・デビッドソンはスパ24時間耐久レースの参戦経験はないが、スパ・フランコルシャンはF1で走ったことがある。「大好きなサーキットだし、今年ル・マンに参戦したので、トップレベルでの24時間レースはとても厳しいことはわかっている。精神的にはレース週末丸ごとにくらいだ」「基本的に、信頼性のトラブルなく完走できれば、よい結果が出せると思う」「マシンは来年のワールドGTチャンピオンシップを戦うための初期開発版だし、このシリーズには注目しているんだ。すでに大手自動車メーカーも参戦しているし、自動車メーカーがいるということは、本格的なレーシングになる可能性がある」「いつかワールドチャンピオンになりたい。できるだけ長くF1に留まりたいし、新チームの可能性は、グリッドに戻る新たな希望を与えてくれる」「でも、最終的に僕は現実主義者でもあるし、F1で走るためには才能以上のものが必要なのはわかっている。それでも今シーズン、トップレベルでレーシングをしていることに満足しているし、ブラウンチームと関わっていることにも満足している」