トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトは、F1バルセロナテスト3日目に総合トップタイムを記録。だが、“まだ全力ではない”と主張した。ダニール・クビアトは、セッション残り10分にピレリの最も柔らかいC5タイヤを装着してアタックを実施。同じタイヤで走行したキミ・ライコネンに0.058秒差をつける1分17秒704を記録して、3日間のテストの総合トップタイムをマークした。
トロロッソ、そして、ホンダのF1エンジンがセッションのトップタイムを記録するのは稀な機会だが、ダニール・クビアトはトロロッソ・ホンダは記事のトップを飾るために意図的にアタックを行ったわけではないと主張する。ピレリの最も軟らかいC5コンパウンドでの最速ラップは限界まで攻めたものかと質問されたダニール・クビアトは「まだ全力ではないと言いたい。ウオールで終えたくはないからね」とコメント。「でも、あのような周回ではできるだけクルマの感触を掴んで、エンジニアに与えようとするものだ。ゆっくり運転し続けることはできないしね。でも、それほど悪くはなかったよ」「今日は物凄いパフォーマンスを示してやろうというつもりはなかった。とにかくプログラムに集中しようとしていた。それが僕たちにとって最も重要なことだった。今日はできる限り多くの周回を重ねて、プログラムを完了させることが重要だった。ダニール・クビアトは、テスト3日目にドライバーの中で最多周回数を走り込んだキミ・ライコネンより1周少ない137周を走行。だが、午前と午後でドライバーを分けたメルセデスとルノーはトロロッソ・ホンダよりも多くの周回を走り込んでいる。1年ぶりのF1復帰となるダニール・クビアトはテスト初日は77周しか走れておらず、3日目のマイレージにはワクワクしたと語る。また、トロロッソは“プログラムを通して本当に向上している”とし、一日を通して“メジャーなトラブルはなかった”と述べた。「やっと首にちょっと疲れを感じることができて嬉しく思う」とダニール・クビアトはコメント。「生産的な一日だった。タイムシートを見なくてもね。今、僕たちはそこに目を向ける必要はない。僕たちは自分たちの仕事をこなしている」「最速ラップを出すことが優先順位ではなかった。初日は理想的ではなかったので、その分を取り戻すことがプライオリティだった」「今は、エンジニアとホンダのエンジニアに適切なデータを与えて、クルマのフィーリングをもっと得られるように多くの周回するを走り込んで、多くの作業をしていくことに焦点を合わせる必要がある。ダニール・クビアトは、トロロッソの新車STR14は昨年アブダビでテストしたマシンとそれほど違いは感じていないと認めつつも、ここまでのSTR14には満足していると語る。「正直に言って、クルマの感触が良くないといったら嘘になる。今のところは僕好みだと感じている」とダニール・クビアトはコメント。「走るたびに僕のためにどう走ろうとしているかがわかってきているし、ここまでのフィーリングはいい感じだ。もちろん、まだ初期段階だ。でも、良いスタートを切れるのはいつだって歓迎だし、クルマを改善し続けることに取り組んでいくつもりだ」
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