2026年F1中国GPのスプリント週末が上海で幕を開け、金曜に行われたスプリント予選ではメルセデスのジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得した。ラッセルは1分31秒520を記録し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリにコンマ2秒以上の差をつけてトップに立った。現世界王者ランド・ノリス(マクラーレン)は3番手につけ、メルセデス勢に続くグリッドを確保。2026年シーズン最初のスプリントレースに向けて、フロントロウにはメルセデスの2台が並ぶ結果となった。
スプリント予選特有のタイヤ規定スプリント予選ではタイヤ使用規定が定められており、SQ1とSQ2ではミディアムタイヤの使用が義務付けられている。そのため多くのドライバーが同じセットのタイヤで2回のプッシュラップを行う戦略を採用した。この傾向はSQ2でもほぼ全ドライバーに共通して見られ、ミディアムタイヤを最大限活用しながらタイムを更新する形となった。SQ3ではソフトタイヤで最速タイム争い最終セッションのSQ3では、トップ10のドライバーはソフトタイヤへの変更が義務付けられている。これによりラップタイムはさらに向上し、ラッセルが記録した1分31秒520が最速となった。このタイムは、ルイス・ハミルトンが2025年に記録したスプリントポールタイム1分30秒849よりもコンマ7秒弱遅い記録となった。ピレリ スプリントポール賞ラッセルには「ピレリ スプリントポール賞」が授与された。トロフィーはピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラではなくダリオ・マラフスキから手渡されている。トロフィーは中国国旗のカラーで装飾されたヘルメット型デザインで、ドライバーの名前とカーナンバーが刻まれている。あわせてP Zeroソフトタイヤのレプリカも贈られ、ラッセルは土曜のスプリントレースをポールポジションからスタートする。「スプリント週末ではフリー走行が1時間しかないため、チームがタイヤの挙動を完全に評価するのは常に難しい」とピレリのモータースポーツディレクター、ダリオ・マラフスキは説明した。「今回のセッションでは、各チームはミディアムとソフトを1セットずつ使用したが、本格的なロングランは行われなかった。ハードタイヤは残されており、日曜日の決勝に向けた戦略として、早ければ明日の段階で使用を検討するチームもあるだろう」「スプリントレースはミディアムタイヤで行われる可能性が高く、より明確な状況が見えてくるはずだ。金曜日に使用された2種類のコンパウンドの性能差はおよそコンマ6秒だった」「興味深い点として、SQ1とSQ2ではC3コンパウンドがクールダウンラップを挟んだ2回目のプッシュラップでも最大パフォーマンスを発揮できた」上海はフロントタイヤへの負荷が大きい「今年は昨年より気温が低く、路面もまだダーティでグリップが少ない状態だ。週末が進むにつれて路面コンディションは改善していくだろう」「昨年と同様に、上海ではコーナーで最も負荷の大きいフロント左タイヤにグレイニングが見られた。フロント右にも多少発生しているが、摩耗への影響は限定的だ」「このサーキットではフロントタイヤの保護が重要になるため、チームは可能な限りバランスをリア寄りに設定する傾向がある」