シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2026年F1マイアミGP決勝後にスチュワードから20秒加算ペナルティを科され、最終結果で8位に降格した。ルクレールは最終ラップにスピンしてウォールに接触。その後、損傷したマシンで走行を続けたこと、複数回にわたってコース外を走行してアドバンテージを得たこと、さらに最終ヘアピンでジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触したことについて、3件の審議対象となっていた。
最終ラップのスピンから一転、レース後に8位降格ルクレールはマイアミ・インターナショナル・オートドロームでの決勝終盤まで上位争いに加わっていたが、最終ラップのターン3でスピンし、ウォールに接触した。その後も走行を続けたものの、マシンには右コーナーを正常に曲がれない問題が生じていたと説明。チェッカーフラッグへ向かう過程で複数回シケインをカットする形となり、これが審議の対象となった。スチュワードは、ルクレールが「正当な理由なく複数回コースを離れた」と判断。通常であればドライブスルーペナルティに相当する処分を科し、レース後の裁定だったため20秒加算ペナルティへと換算された。機械的問題は正当な理由と認められずスチュワードは、ルクレール本人とフェラーリのチーム代表者から事情を聴き、データ、映像、無線記録を確認したうえで判断を下した。「16号車は最終ラップのターン3でスピンし、ウォールに接触したが、そのままコース上を走行し続けた」「ドライバーは、右コーナーを正常に曲がれないことを除けば、マシンは問題ないように見えたと説明した」「この問題により、チェッカーフラッグへ向かう途中でシケインをカットせざるを得なかった。シケインをカットした、すなわちコースを離れたという事実は、その方法によって持続的なアドバンテージを得たことを意味すると判断した」「何らかの機械的問題があったという事実は、正当な理由には該当しない。我々は、コースを離れてアドバンテージを得た回数を踏まえ、16号車にドライブスルーペナルティを科す」この裁定により、ルクレールはレースタイムに20秒を加算され、順位を落とす結果となった。損傷車両での走行継続は処分なし一方で、スチュワードは損傷したマシンで走行を続けた点についても検討したが、この件では追加処分を科さなかった。「明白かつ識別可能な機械的問題を抱えたマシンを走行し続けたことについて、追加の違反があったかどうかも検討した。我々は、明白または識別可能な機械的問題があったことを示す証拠はないと判断した。したがって、この潜在的な違反についてはこれ以上の措置を取らない」つまり、問題視されたのは損傷車両で走り続けたこと自体ではなく、その状態で複数回コース外を走行し、結果的にアドバンテージを得た点だった。ラッセルとの接触はレーシングインシデントルクレールは最終ヘアピンのターン17でジョージ・ラッセルと接触した件についても審議対象となったが、こちらは処分なしとなった。スチュワードは別文書で、両ドライバーがこの接触を軽微なレーシングインシデントと見なしており、審議団もその見解に同意したと説明した。これにより、ルクレールに科された処分はコース外走行による20秒加算ペナルティのみとなった。フェラーリにとっては、最終ラップのスピンで順位を失っただけでなく、レース後の裁定によってさらに結果を落とす苦い結末となった。
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