シャルル・ルクレールは、2024年F1第3戦オーストラリアGPの予選を5番手で終了。フェラーリF1マシンで遭遇した「変なフィーリング」に当惑したと語る。ルクレールは、FP2でタイムシートトップのマックス・フェルスタッペンにコンマ4秒近くの差を付け、ポールポジション獲得の最有力候補と目されていた。FP3でも僅差でトップのアドバンテージを保っていたが、予選ではフェルスタッペンのベンチマークから0.520秒遅れの5番グリッドに後退した。
最終プラクティスではトップタイムを記録したルクレールだが、SF-24での苦戦は土曜日の朝から予選まで続いたという。「正直なところ、それは週末のかなり早い段階から始まっていたと思う。FP3の時点で、すでにそれが自分から少し離れていくように感じていた」とルクレールは振り返った。「でも、FP3で変なフィーリングがあるときはいつもそうなんだけど、予選のフィーリングは必ず戻ってくると確信していた。そして予選でニュータイヤを履き、燃料が少なくなると、すべてが生き返るんだ。今日はそうではなかった」ルクレールは、問題を改善するためにフロントウイングの角度を「アグレッシブ」に調整しようと試みたが、最後のトライを中止したため効果がなかったと明かした。「Q3の最後の走行まで、フロントタイヤにかなり苦労していた。その時、何かを試しようとしてフロントウイングを非常にアグレッシブに使ったけど、逆の方向に行ってしまった」とルクレールは付け加えた。「でも、全体的に見て、僕にとってはクリーンな一日ではなかった。昨日ほど運転がうまくいかなかった。でも、明日のレースは長いので、すべてを最大限に発揮できるように頑張るよ」ルクレールは、レッドブルがFP3でエンジンモードをアップさせたことで、プラクティスではフェラーリのポール獲得に慎重な姿勢を崩さなかった。「昨日はポールの可能性を疑っていたんだけど、FP3でレッドブルがエンジンをフルパワーにし始めたのを見て、大きな疑念を抱いたんだ。ターン7からターン9までで僕たちはすでにコンマ3秒を失っていたと思う。とても大きかった」とルクレールは説明した。「その瞬間から、ポールポジションは難しいかもしれないと思った」「でも、Q1ではとても強かったから、たぶん大丈夫だと思った。結局、そうではなかったけどね」サウジアラビアの週末を虫垂炎で欠場したルクレールのチームメイト、カルロス・サインツは、復帰後に姉妹車のフェラーリでフロントローからのスタートを決めた。フェラーリはプラクティスで心強いロングランペースを見せたものの、ルクレールはフェルスタッペンの優勝を阻止するのは彼にとってもサインツにとっても難しいことだと考えている。「現実的に考えてみると、マックスは強すぎるので勝利を狙うのは難しいだろう」とルクレールは認めた。「チェコ(3番手スタートのセルジオ・ペレス)もターゲットになるかもしれないけど、彼らは昨日僕たちが思っていたよりもマージンがあるから、今回も強そうだ」「でも、僕の目標は戻って表彰台に上ることで、チェコを破ることができれば、それに挑戦することになる」アルバート・パークはオーバーテイクのチャンスが限られていることで有名だが、ルクレールはピレリがソフト・コンパウンドを投入することでチャンスが生まれることを期待している。潜在的な2ストップ戦略への切り替えで状況が好転する可能性があると楽観的かと問われたルクレールは「そうだといいね」と答えた。「でも、もう一度言うけれど、僕たちは自分たちのことに集中するし、彼ら(レッドブル)にもう少しプレッシャーをかけられるなら、それは嬉しいことだ。これまではそうではなかった」