1997年のF1ワールドチャンピオンであるジャック・ヴィルヌーヴは、シャルル・ルクレールは、F1モナコGPの決勝でスタートすることさえできなかったドライブシャフトの故障について“自分を責めることしかできない”と考えている。予選でポールタイムを記録していた最終ラップでフェラーリをクラッシュさせたシャルル・ルクレールには、有名な“ラスカスゲート”のような意図的な動きだったのではないかとの疑問を引き起こした。
しかし、FIAは、シャルル・ルクレールが故意にクラッシュしたとは考えていないと主張している。「どんな状況でも、自分のマシンにあれほどまで深刻なダメージを与えるようなことをするドライバーは誰もいないと思う」とF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは語った。しかし、責任の矛先は、シャルル・ルクレールのギアボックスを変更しないことを選択したフェラーリに向けられ始めている。ギアボックスを交換すれば5グリッド降格ペナルティを科せられていたが、ドライブシャフトの破損にも気づけていた可能性がある。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「我々のマシンであれば壊れていただろう」と語る。だが、La Gazzetta dello Sport は「我々は、SF21には問題はないと考えたフェラーリのメンバーたちを非難できるだろうか?」と疑問を呈する。「マシンがピットを離れてすぐに壊れることもあるという知識があったとても、誰も何かをしようとはしないものだ」「しかし、ギアボックスをセーブするために他のことには何も気を配らなかったというようなことがありえるだろうか?」実際、通常はドライブシャフトハブはこの種の事故後のパーツのチェックリストに含まれていないと理解されている。しかし、歯に衣着せぬコメントで知られるジャック・ビルヌーブは、責任をフェラーリではなく、クラッシュしたシャルル・ルクレールにあると主張する。「彼は自分のせいにすることしかできない」とジャック・ヴィルヌーヴは、シャルル・ルクレールに言及して RTBF に語った。「壁にぶつかったのは彼だ。だから、彼のことを気の毒に思うことなどできない」