かつて小林可夢偉も所属したケータハムF1チームのオーナーだったトニー・フェルナンデスに、ヨーロッパの航空機メーカーであるエアバスに関連した贈収賄疑惑がかけられている。トニー・フェルナンデスは、アジアの航空会社エアアジアの創設者兼会長を務めている。エアアジアは、エアバスから航空機を購入する見返りに賄賂を受け取ったとして、捜査対象となっている。
ケータハムF1チームは、2012年から2014年までF1に参戦。当時エアバスとスポンサー契約を締結していた。捜査当局は、この取引がエアアジアによるエアバスの航空機の発注へとつながったと主張している。王立裁判所の女王座部長のビクトリア・シャープは「エアアジア、またエアアジアX航空のディレクターもしくは社員に対して行われた5000万ドル(約54億7000万円)からなる不適切な支払いは、スポーツチームへのスポンサー料の名義で行われた」「スポーツチームはエアアジア幹部1とエアアジア幹部2が共同所有していたが、法的にはエアアジアおよびエアアジアXとは関係はない」トニー・フェルナンデスは、不正行為について否定しているが、今回の件を受けてエアアジア会長のカマルディン・メラヌンは2カ月間職務を停止するが、顧問としてエアアジアに留まる予定としている。トニー・フェルナンデスとカマルディン・メラヌンは共同で声明を発表。「我々はエアアジアのディレクターの立場からすべての不正行為を断固として否定する。我々は、生涯全体を通して現在の世界的地位を構築した数々の企業に対し、なんら損害を与えるつもりはない」と述べた。「ケータハムF1は、エアバスから不適切なスポンサードを受けたと申し立てられているが、当時チームは世界中を回り、エアアジア、エアアジアX、GE、エアバスらに売り込みを行っていた」「我々がケータハムの株主であった期間を通して、同社は利益を出せておらず、最終的に2014年に1ポンドで売却された。すべてブランディングのための活動であり、利益を生み出すための事業ではなかった」
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