ケータハムは、2015年のF1グリッドに並べたとしても、エンジンは2014年仕様のものを使わなければならないかもしれない。 破産申請によりアメリカGPとブラジルGPの欠場を余儀なくされたケータハムは、管財人であるフィンバー・オコンネルが暫定チーム代表となり、アブダビGPで復帰を果たした。
フィンバー・オコンネルがアブダビ入りしたのは、ケータハムが“既成品”としてバイヤーに購入される状態にあることを示すため。しかし、まだ障害が残っている。そのひとつはドライバーに関するものかもしれない。フィンバー・オコンネルは、アブダビGPのレースドライバーとしてウィル・スティーブンスと契約したが、初日のフリー走行ではもう一台のケータハムを駆る小林可夢偉に1秒以上遅れていた。しかし、フィンバー・オコンネルは、F1復帰にあたって「ウィルがもたらす(資金の)額が重要な役割を果たした」と L'Equipe に明かした。だが、以前のマネジメントがチームを去り、従業員も解雇されている中で、ケータハムが2015年F1マシンを完成させられるかどうかは別問題だ。 フィンバー・オコンネルも「マシンに関してはそれほど先進的ではないが、今、購入者が現れれば来年のチャンピオンシップを戦えるだろうとエンジニアリング部門に言われている」と認めた。もうひとつ、コスト削減の選択肢として考えられるのは、大幅アップデートされる2015年バージョンのルノーエンジンではなく、2014年型のエンジンを使用する道だ。レッドブルのクリスチャン・ホーナーは「節約に役立つのであれば、ケータハムであれ、他のどのチームであれ、2014年のパワーユニットを使うことにまったく問題はない。しかし、そうなるとレギュレーションに変更が必要となる」と述べた。一方、フィンバー・オコンネルは、新たなバイヤーがチーム名の変更を望むかもしれないと明かし、チーム代表も自身から変更されるだろうと認めた。「私はこのチームに対する責任しか感じていない。そして、私からチーム代表のポジションを引き継いでくれる者がいるのなら喜んでこの座を明け渡し、私はグランドスタンドに行ってグランプリを楽しむとしよう」
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