ウイリアムズは、カルロス・サインツJr.が体調不良のため、木曜日のブラジルGPメディアデーを欠席することを明らかにした。サインツは2025年にウイリアムズへ加入して以来、チームに大きな影響を与えており、今季ウイリアムズは2017年以来となるコンストラクターズ選手権での最高順位を目指している。現在チームはランキング5位につけ、6位のレーシングブルズに対して39ポイントのリードを保っている。
サインツは9月のアゼルバイジャンGPでウイリアムズに2021年以来の表彰台(3位)をもたらし、その数週間後のアメリカGPスプリントでも3位を記録した。チームはPlanetF1.comを通じて次のようにコメントしている。「残念ながらカルロスは体調がすぐれず、本日はサーキットに来ることができません」サインツはドライバーズ選手権で11位につけており、チームメイトのアレクサンダー・アルボンとは3つ順位が離れ、35ポイント差となっている。ブラジルGPでは特別ガルフ・カラーを採用今週末のブラジルGPでウイリアムズは、ガルフ・オイルとともに発表した特別カラー「Driven by Words」仕様で参戦する。このカラーリングは、世界中のファンが「ウイリアムズ」や「ガルフ」に関連する言葉を投稿して作り上げられたもので、「Legacy(伝統)」「Passion(情熱)」「Teamwork(チームワーク)」といった語句がマシン全体にあしらわれている。この特別デザインは、ガルフの象徴的なライトブルーとオレンジの配色をベースにしており、アレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツJr.のマシンに施される予定だ。ウイリアムズがガルフ特別カラーを使用するのは、2023年のシンガポール、日本、カタール以来となる。2026年に「Atlassian Williams F1 Team」へ改称ウイリアムズはブラジルGPに先立ち、2026年シーズンからチーム名を「Atlassian Williams F1 Team」へと変更することを発表した。これによりチーム創設50周年を記念する形となる。併せて、2000年代初頭まで使用していたオリジナルの「Forward W」ロゴも復活させる予定だ。ウイリアムズ復活への足がかりとサインツの影響力カルロス・サインツJr.の加入は、ウイリアムズにとって2025年の最大の補強となった。表彰台2回という結果はチームの開発方向が確実に上向いている証拠であり、アレクサンダー・アルボンとのペアは安定感を発揮している。体調不良によるメディアデー欠席は軽度と見られており、週末の出走には大きな影響はないと考えられる。また、ブラジルでの特別カラー「Driven by Words」は、ファンとの一体感を象徴するものであり、2026年のブランド刷新を前にウイリアムズの新時代を印象づけるイベントとなりそうだ。